「救命病棟」を差し置いて見た番組
大泉さん出演のドラマ「救命病棟24時」で舞台となっている「大地震」。
大地震といって思い出されるのは、今から10年前、1995年1月17日午前5時46分、神戸を中心とした阪神・淡路地域で発生した「阪神・淡路大震災」である。
個人的には、ケガひとつ無かったものの、鉄道網の寸断により、通勤が非常に困難な状況となった。
震災の翌々日、実家のある須磨ニュータウンから、神戸電鉄で三田へ、そこからJRで宝塚、さらには阪急に乗り換えて、片道6時間近くかけてたどり着いた大阪の町は、震災など全くなかったかのように「普通」の生活が営まれていた。
会社に行くと、そこでも普通に仕事は行われていた。会社が通勤できない社員のために、マンションを借り上げるというので、翌週からは平日は大阪のマンション、週末は実家に帰るという生活が2ヵ月ほど続いた。
週末の帰宅手段は、最初はJR宝塚線と神戸電鉄とバス乗り継ぎで5時間かかっていた。徐々にJRが開通区間を延ばしていく中で、JRと代行バスと阪急(または阪神)乗り継ぎ、そしてJRと代行バス乗り継ぎと通勤時間がだんだんと短くなっていった。
そして1995年4月1日、ついにJRが全線復旧。前日まで2時間半かかっていた通勤時間が1時間ちょっとになった。
そのJR線復旧までの様子を取り上げたのが、「救命病棟24時」の裏で放送されていたNHKの「プロジェクトX~挑戦者たち~」の「鉄道分断 突貫作戦 奇跡の74日間」~阪神・淡路大震災~」である。これを見ないわけには行かない。「救命病棟」はビデオに録画して見ることにした。
番組は、六甲道駅の復旧に関わった人たちやその工事の様子を取り上げていた。
六甲道駅付近の高架部分が崩れている映像は、今の六甲道駅付近を思うと本当に信じられない。
その崩れた駅の高架部分をジャッキアップして元に戻す映像には、その技術力の高さに驚かされた。また、復旧直前の国土交通省の検査で4本の線路を電気機関車がいっせいに走り、その時の高架のたわみが、基準値の10分の1以下だということもびっくりした。わずか2ヵ月半の突貫工事で、非常に精度の高い施工が行われていたわけだ。
その他にも、近くの焼き鳥屋さんが現場事務所に焼き鳥を差し入れていたことや、駅向かいのビルに工事関係者を励ます横断幕がつけられていたことなどは、今回初めて知ることとなった。
もうすぐ1月17日がやってくる。あの震災で全壊したNHK神戸放送局も、元の場所に新しい放送会館が完成、1月17日にオープンするという。当日は震災関連の番組も多数放送されるようだ。
新潟やスマトラ島など、各地で大規模な地震災害が発生している中、改めて災害に対する意識を高める必要があるように思う。「救命病棟24時」も、その一役を担っていくに違いない。
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コメント
どうもお久しぶりです。
実は当方も『救命』を差し置いて『プロジェクトX』観てました。
しかし…こういう時に限って親からどうでもいい用事を言われるもので…
肝心な話が聞き取れなかった…。
その上『救命病棟』の録画に失敗…泣きたい…虻蜂取らずかよ…。
σ(・_・)
今夜の再放送は録画しよう。
それでは。
投稿: ZAP01533 | 2005.01.12 19:58
ZAP01533様、こんにちは。
あ、再放送あるんですね!もう一回見たいので録画します。いい情報ありがとうございます。
投稿: K_S | 2005.01.12 20:54