「終了しますが、本当によろしいですか?」
長かったのか、短かったのかよくわからないが、一時は大変お世話になった。これで最後と思うと、やはり寂しさを感じずにはいられない。ありがとう、きっと忘れることは無いだろう・・・
記事タイトルといい、書き出しといい、ちょっと「狙いすぎ」ではあったが、記事タイトルの「終了しますが、本当によろしいですか?」とは、本日発売になったASAHIパソコンの表紙に書かれたコピーである。
一面真っ赤な表紙の真ん中に、Windowでプログラムを終了するときなどに出る「ダイアログ」のイラストに、このコピーがかかれ、その下には「はい(Y)」と「いいえ(N)」のボタンが配置されている。そして、ポインタが軌跡をつけながら「はい(Y)」へと向かっている。なかなかインパクトのある表紙である。
1988年に創刊されたこのASAHIパソコン、今回399号をもって休刊となる。思わず「399て!ちゅーとはんぱやなあ」と思った。せめて400号まで・・・まあいろいろと事情はあるのだろう。
昔、大学生の頃に大学生協の本屋で毎号のように買っていたのがこのASAHIパソコンであった。当時は、まだワープロ専用機が全盛の時代。パソコンはもちろん欲しかったが、ワープロでもいいかなと思いながら、毎号楽しみに読んでいた。たまに同じタイミングで発売される「EYE・COM」を買うこともあったのだが、こちらは「パソコンの情報を手に入れる」というよりは「ふざけた内容を読んで楽しむ」という感じであった。
ASAHIパソコンの記事で好きだったのは、4月に必ず掲載される「エイプリルフールニュース」。もの凄くもっともらしい「嘘記事」ニュースである。印象に残っているのは「備長炭でパソコンが早くなる」(96年)。ちょうど備長炭ブームが起きるか起きないかの頃だったので、一瞬信じそうになってしまった。
いつしかASAHIパソコンを買う頻度は少なくなり、EYE・COMを買うことが主となってしまったのは、ASAHIパソコンの内容がどちらかといえば「初心者向き」で、自分のパソコン知識が増えていくと読み応えがなくなってしまったことが大きかった。その点、EYE・COMは、パソコン雑誌のようでそうでない部分が結構あったので、読み続けることが出来た。そして、時は流れ、EYE・COMは週刊アスキーへと姿を変え、つい先日発行部数1億冊を突破した。一方ASAHIパソコンは休刊・・・これも時代の流れなのだろうか。
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