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2006.02.28

「終了しますが、本当によろしいですか?」

長かったのか、短かったのかよくわからないが、一時は大変お世話になった。これで最後と思うと、やはり寂しさを感じずにはいられない。ありがとう、きっと忘れることは無いだろう・・・

記事タイトルといい、書き出しといい、ちょっと「狙いすぎ」ではあったが、記事タイトルの「終了しますが、本当によろしいですか?」とは、本日発売になったASAHIパソコンの表紙に書かれたコピーである。
一面真っ赤な表紙の真ん中に、Windowでプログラムを終了するときなどに出る「ダイアログ」のイラストに、このコピーがかかれ、その下には「はい(Y)」と「いいえ(N)」のボタンが配置されている。そして、ポインタが軌跡をつけながら「はい(Y)」へと向かっている。なかなかインパクトのある表紙である。

1988年に創刊されたこのASAHIパソコン、今回399号をもって休刊となる。思わず「399て!ちゅーとはんぱやなあ」と思った。せめて400号まで・・・まあいろいろと事情はあるのだろう。

昔、大学生の頃に大学生協の本屋で毎号のように買っていたのがこのASAHIパソコンであった。当時は、まだワープロ専用機が全盛の時代。パソコンはもちろん欲しかったが、ワープロでもいいかなと思いながら、毎号楽しみに読んでいた。たまに同じタイミングで発売される「EYE・COM」を買うこともあったのだが、こちらは「パソコンの情報を手に入れる」というよりは「ふざけた内容を読んで楽しむ」という感じであった。

ASAHIパソコンの記事で好きだったのは、4月に必ず掲載される「エイプリルフールニュース」。もの凄くもっともらしい「嘘記事」ニュースである。印象に残っているのは「備長炭でパソコンが早くなる」(96年)。ちょうど備長炭ブームが起きるか起きないかの頃だったので、一瞬信じそうになってしまった。

いつしかASAHIパソコンを買う頻度は少なくなり、EYE・COMを買うことが主となってしまったのは、ASAHIパソコンの内容がどちらかといえば「初心者向き」で、自分のパソコン知識が増えていくと読み応えがなくなってしまったことが大きかった。その点、EYE・COMは、パソコン雑誌のようでそうでない部分が結構あったので、読み続けることが出来た。そして、時は流れ、EYE・COMは週刊アスキーへと姿を変え、つい先日発行部数1億冊を突破した。一方ASAHIパソコンは休刊・・・これも時代の流れなのだろうか。

特集記事には「アサヒパソコンからの遺言」というものがあり、残るパソコン雑誌へのエール「インターネットに負けるな」とか、パソコンメーカー各社への 「もの申す」といった、最後だから言ってしまえ!といった感じの記事がなかなか面白い。どれを読んでも、「そうだそうだそうだ全くそのとおり!」と思って しまう。

また、著名人からの「アサヒパソコンに贈る言葉」が掲載されており、元アップル日本社長の原田さんや、元NEC専務の高山さん、ジャストシステムの浮川社 長といった業界有名人が贈る言葉を寄せているのだが、注目すべきは、元アスキー社長で現在は須磨学園の学園長である西和彦さんだろう。久しぶりにお顔を拝 見した気がする。
他にも、週刊アスキーの編集主幹福岡さんや編集長宮野さんといった同業他社のみなさんや、パソコン・周辺機器メーカー・印刷会社の方のコメントもある。

最後は、編集部スタッフによる最後のメッセージが掲載されていて、当然のことながら次号予告も無い。

ここ最近、日経ClickやPC USERなどパソコン雑誌の休刊が増えている。「遺言」記事の中にも、その理由として、パソコンのコモディティー化やネットによる情報入手の簡易化などがあげられていたが、まさにそのとおりだと思う。思うのだが、雑誌という形態でであることのメリットもまだあるのではないだろうか。
例えば、携帯電話のように電池切れや電波状況を確認する必要も無いし、電車の中で「電源をお切ください」といわれても、雑誌なら読むことが出来る。電車の中や、ちょっとした移動時間の間に「暇つぶし」といっては失礼なのかもしれないが、そんな「空き時間」にASAHIパソコンくらいの雑誌(値段や記事の量)というのは非常に読みやすかったのである。
そういう雑誌が一つなくなってしまうのは非常に寂しいことではあるが、編集長の言葉にあった「そう遠くない時期、ASAHIパソコンのDNAが継承された媒体を、お目にかけたいと思っています」という言葉を信じて待ちたいと思う。

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