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2006.04.20

ふるさと銀河線最終列車テレビ中継に思う

NHKの「ニュースウォッチ9」で、今日廃線となる北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の北見駅発最終列車のテレビ中継が行われていた。

ここ数日は、「鉄」の方を中心に首都圏のラッシュ並みの混雑だったそうだ。そして最終列車も、普段は1両のところを3両に増結、もちろん満員である。しかし、どれだけ乗客が乗っていても、廃線になることに変わりはない。寂しいものである。

明日からはバスが同じ区間を走るそうだが、鉄道のように定時運行が約束されているわけではない。また車内も狭く、乗り物に弱い人にとってはかなり厳しい。さらに、運賃も値上がりする。通学定期の差額補助はあるそうだが、それ以外の人にとっては負担が増えるだけ。ますます利用者が減り、バスの本数が減り、ついにはバスさえなくなってしまう恐れすらある。そうなれば、車を使えない人々にとっては「移動するな」といっているのと同じことになる。果たしてそれでいいのだろうか・・・。

まあ、その地域に居住していなければ、その地域における「公共交通機関の重要性」がどの程度あるのかは分からないわけで、今回のふるさと銀河線の沿線自治体は、その「重要性」と「採算性」を秤にかけた結果、廃線の道を選ぶことになったのだろう。

廃線後は、通常線路や鉄橋等の撤去が行われるのだが、一部区間(陸別-川上間9.8キロ)の線路を残して、漫画家、松本零士さんが描いたアニメ「銀河鉄道999」のラッピング車両などを走らせるという計画があるそうである。

ふるさと銀河線 「銀河鉄道999」車両計画 北海道(Yahoo!ニュース-毎日新聞-)

しかし乗るためには、その場所まで車で移動しなければならないわけで、果たしてそこまでしてどれだけの人が乗りに行くのかなあと思う。記事の中では、青森県の旧下北交通大畑線のことに触れているが、こちらは「趣味」の世界の延長といった感じで、うまくいっているように思える。「観光」だ、「商売」だ、となると・・・厳しいように思うのだがどうだろうか。

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コメント

 ちは。久しぶりに書き込みます。

 銀河線の廃線は一言で言うと「万策つきた」らしいです。当方も簡単に出かけられる場所ではなかったので新聞記事でしか語れませんが。
 当初から赤字路線で第三セクターに回されたというのもあって初年度から赤字続き、その赤字を補填する積立金も不況低金利で先細り、昨年道から事実上の三行半を突き付けられて昨日の話になったらしいです。
 手は尽くしたものの、過疎と車社会の現実に対抗出来ず、何度かメディアに取り上げられても中央まで届かなかったようです。
『田舎に泊まろう!』でなすびさんが廃線半年前に来たのですが……。
 一か月近く、ニュースで取り上げていたのですが、その間、乗客の姿は殆どありませんでした。

 以上、簡単な解説でした。

 
追伸
 999列車は一年以上前から走らせていたんだけど、今頃話題になったのか……。

 あとリーダーの映画出演は『ハナタレナックス』で発表され、安田君の時代劇出演も発表されました。安田君はそのためにどす黒く灼いたらしいです。黒すぎ……。
 では。

投稿: ZAP01533 | 2006.04.21 23:31

ZAP01533様
お久しぶりです。コメントありがとうございます。

銀河線の状況は、私自身「鉄分」の濃い人なので(苦笑)、結構知っているほうだと思いますが、確かに一般の人々が関心を持つ話題とまではなっていなかったですね。

あと、「鉄」な人たちの間では、銀河線というのは景色も単調で特徴らしい特徴がなく、何度も乗りに行きたくなるという路線ではなかったようです。

結局のところ、地方鉄道の経営を支えるためには、「乗ってもらう」ことがまず第一なわけで、地元の方の移動手段として使われる機会が少ないのであれば、なくなるのもやむをえないのかなと思ったりしますが・・・でもやっぱり廃線はつらいですね。

あと、もリーダーの件。「ハナタレ」で発表ですか。安田さんの時代劇の話は聞いたことがあります。「役作り」なんですね、安田さんが黒いのは。さすが、「マッスルボディ」のときもそうでしたが、「形から入る」というのは安田さんらしいですね(笑)。

投稿: K_S | 2006.04.22 06:44

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