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2006.05.28

東京紀行(2)技研公開を見に行く

さて、深夜バスにて東京についた後のお話である。
今回の目的は、年に1度行われるNHK放送技術研究所の一般公開「技研公開」を見に行くことである。前回見に行ったのはもう4~5年位前になると思う。そのころの技研の建物はかなり年代ものだったのだが、今は建て替えられている。
まずは、最寄り駅である東急田園都市線用賀駅へと向かう。ここからバスで技研まで向かうのだが、結構人が多い。雨の中、みんな技研公開に向かうのだろうか?

バスに乗ること10数分、NHK技研前バス停に到着。やはりここで大半の人が下車する。D1000161信号の向かいに、大きく聳え立つ建物が技研である。
正面には大きな看板が下げられている。10時少し前であったがすでにたくさんの人が入場している。
入り口を入って最初の展示は、「放送の将来像」ということで、インターネットと連携したサーバー型放送サービスについての説明がなされていた。リビングでダウンロードしたコンテンツを、家庭内ネットワークに接続された別の部屋や、携帯端末などを使ってどこでも見られることや、遠くの人にコンテンツ視聴権利を購入してプレゼントするサービスなども紹介されていた。NHKも、受信料以外での収入をこういったサービスで補うことも考えているのだろうか。
その次は、ワンセグ端末を使った緊急警報放送や、デジタル放送の再送信技術についての展示があり、これまた興味深く拝見した。
D1000155続いては、スーパーハイビジョンシステムの紹介である。展示されていたスーパーハイビジョンカメラは、以前見たものに比べればかなり小型化したように見える。これからさらに小型化が進んでいくのだろうと思われる。またその映像をどのように圧縮し、伝送するかといったことについての紹介も行われていた。
そして、次のコーナーはそのスーパーハイビジョンで撮影した映像と音声を楽しめるシアターである。技研の入り口に設置されていたスーパーハイビジョンカメラからの映像(圧縮あり)と、ニューヨークで撮影されたスーパーハイビジョン映像(圧縮なし)が流れた。このニューヨークの映像は、映像にも物凄い臨場感があったし、音声も22.2マルチチャンネル音響ということで、実際にその場所にいるかのような音の迫力を感じた。
そして、展示コーナーは地下へと続いていく。

まずは、番組製作技術の紹介として、カメラのシャッタースピードを利用して、スタジオのアナウンサーには見えるけれど、カメラで写した映像には写らない文字を映し出す技術(これによって、アナウンサーが台本を見なくても説明したり、番組進行の合図を受け取ることができる)や、赤外線を使って実写とCGの合成を行うシステムを紹介していた。

さらに奥に進んでいくと、以前技研公開を訪れたときにも興味を持ったものがさらに進化を遂げていた。テレビ番組を自分で作れる「番組記述言語TVML」。今回は、ついに「テレビ版ブログシステム」なるものを展示公開していた。
これは、専用のフリーウェアソフトに番組台本をワープロ感覚で打ち込んで行くだけで、CGと音声合成を使った番組を作ることができるという。さらに、専用サーバーを設置すれば、そのソフトで作ったファイルをアップロードすると、他のユーザーはメディアプレイヤーなどの一般的なソフトで見ることができるというのである。まさに「テレビ版ブログ」である。
こちらのサイトからそのフリーウェアソフト「TVML Player mini」がダウンロードできる。

さらに進むと、体験型展示コーナーがあり、超スローモーションカメラを使ったサッカーボールをけった瞬間を見られるコーナーや、声を字幕に変える体験コーナーもあった。せっかくなのでこの声を字幕に変える体験コーナーに参加してみた。実際の天気予報やニュースの簡単な原稿をマイクに向かって読み上げると、その言葉が文字に変換されてテレビ画面上にテロップとして表示される。その昔、NHKを受験したときにマイクテストを受けたことがある(アナウンサーではなく記者志望だったのだが)ので、それなりにいけるだろうと思って読み上げてみた。すると、見事に正しい文字に変換されていった。そばにいたNHK職員の方が「上手ですね」といってくださったのだが・・・まあね、一応マイクテストとかはOKだったのだよ、ただね、「バカ」だったから筆記で落ちたのさ・・・などと心の中でつぶやきながら体験終了。記念に原稿を読んでいるところをデジカメで取った写真をプリントしていただいたのだが、やはり自分の姿は見たくないものだ(苦笑)。

D10001541再び1階に戻ると、講堂の中でクラシックコンサートが行われていた。ただし、そこは技研である。普通のクラシックコンサートではない。舞台には黒いカーテンがひかれていてその向こうにはうっすらと四角い箱がいくつか見える。そう、スピーカーである。
モーツァルトなどの名曲を、楽器の直接音とホールの反射音を別々に録音し、再生するときにその場の音響を再現するという試みである。説明によれば、前のほうで聞けば実際に指揮者の位置で聞こえる音に、後ろのほうで聞けば音楽ホールの中で聞こえる音になるように調整しているとのこと。また、別室にいるソリストと録音されたオーケストラが同期演奏を行うということも行われていた。これはなかなか面白い試みだなと思った。演奏の練習などに使えれば非常によいのではないだろうか(コスト面がだいぶ下がらないと大変だけれども)。

結局2時間くらい展示を見て回って、たっぷり堪能することができた。また来年も何とかして行きたいなあと思っている。

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