「剽窃の天才」が「どうでしょうスタイル」を作る
本日の水曜どうでしょう公式HPの日記担当は、1週間の里帰りから戻ってきた嬉野D。やはりこのお方の書く文章には魅力がいっぱいである。
後半の旅のお話も興味深く読ませていただいたのだが、一番気になったのは、先週木曜日に藤村Dがネタに詰まって嬉野Dの言い回しをまねた文章を書いていたことに対するこの一節である(以下引用)。
あの辺のねぇ他人のものをひょいと自分の物にしちゃうとこなんか恐ろしいね。
いや、ほんと恐ろしいのよ。
剽窃の天才だから。
(引用ここまで)
そういえば、「水曜どうでしょう」の重要な要素を作り出していったのは嬉野Dといっても過言ではないと思う。
例えば、カメラにワイコンをつけて、ズームを使わずひたすら被写体に寄る(被写体がどんなにいやがっても、とにかく「寄る」!)。編集ではジャンプカットは当たり前、テロップを多用しながらバンバン切ってバンバンつないでいく。これらはすべて嬉野Dが始めたことだ。それを藤村Dがマネをする。マネをするだけではなく、すっかり自分のものとしてしまい、ついには「藤村スタイル」に仕立ててしまうのである。
どうでしょうの企画を見ていると、藤村Dの「天才」ぶりは、もっと明らかになってくる。
番組を見ていて「ああ、これって○○に似てるよなあ」ということを思ったことがある方も多いのではないだろうか。確かに、部分部分でいろんな番組の「エッセンス」がちりばめられていることは、恐らく間違った見方ではないだろう。
しかし、藤村Dの手によって、それは形を変えて、「どうでしょうスタイル」とでも言うべきものになっていると思う。具体的には企画そのものへの「アレンジ」だったり、編集の「技」だったり、あるいは出演者・D陣らの予期せぬ「ハプニング」「リアクション」によって、そうなっている。だから、表面的に「水曜どうでしょう」をマネても、面白いものは作れない。唯一無二の番組なんだなあと改めて気づかせてくれた、本日の嬉野D日記であった。
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