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2006.06.05

地方鉄道のお手本「えちぜん鉄道」

このブログでは地方鉄道についての話題をいくつか取り上げてきているのだが、今回取り上げるのは、生まれ変わってもうすぐ3年、かなりの成功を収めているといってよい鉄道である。

「えちぜん鉄道」開通から3年福井 目標上回る利用実(Yahoo!ニュース-毎日新聞-)

えちぜん鉄道は、福井県内に2つの路線を持つ鉄道である。前身は京福電気鉄道、関西では嵐山や太秦付近を走っているあの鉄道と同じ会社であった。
2000年12月と2001年6月の2回、正面衝突事故を起こしたことで、国土交通省から列車運行停止を命じられ、事業継続が困難となったため、一度は鉄道の廃止届が提出された。しかし、福井県を中心とした地元自治体による第3セクターとして継続することが決まり、2003年に営業が再開された。

記事によれば、乗客数は毎年増加傾向にあり、毎年目標値を上回っているという。その背景には、えちぜん鉄道が行った決め細やかなサービス・・・例えば、列車にはアテンダント(客室乗務員)が乗車し、切符の販売や各種案内などのサービスを行っている。また、えちてつサポーターズクラブをつくり、乗車券の割引サービスなどを提供している。さらに、駅での無料レンタサイクルや無料駐車場の整備、祭りなど地元イベントと連動したツアー企画、さまざまな企画切符の発売など・・・があったことに加え、地元住民が鉄道の存続に積極的に協力していたことも大きな要因である。
さらに、県立高校の学区制が廃止となり、沿線の学校への通学者が増加したということも、乗客数増加を支えているようである。

何年か前、えちぜん鉄道に乗車したことがある。元阪神電鉄の車両などが在籍しており、車内を見るとなんとなく懐かしい感じがしたのを覚えている。乗車したのは夕方の時間帯だったのだが、通学や通勤、買い物などで利用する乗客がかなり多く、混雑していた。これこそ、地方鉄道のあるべき姿といえるだろう。最近開業した和歌山電鉄や富山ライトレールなどが、そのようになっていって欲しいなあと思う・・・まだ乗りにいけてないなあ、行かないと!

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