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2007.03.13

「ドキュメント72時間」最終回は「フェリー」

またひとつ、好きな番組が終わってしまう。NHK総合「ドキュメント72時間」である。

初めて見たのは第3回の「東京駅 高速バスターミナルであった。その後も見逃した回も多かったのだが、第9回の「東名高速 足柄サービスエリア」や、第18回「名古屋 巨大リサイクルショップ」などは非常に印象に残っている。

そして第20回となる最終回は、「旅立ちのフェリー」。名古屋から仙台を経由して苫小牧へ向かう太平洋フェリーがその舞台となる。

後ほど、番組を見てから感想を追記したい。

・・・というわけで、感想(というか思ったこと)は続きへ。

2月10日、3連休の初日に名古屋から取材を開始。途中仙台を経由して、苫小牧までの所要時間は、38時間45分。飛行機なら名古屋から1時間40分でつく距離を、わざわざ1日半以上かけて向かうわけだ。

ゆっくり旅を楽しみたいという年配の方や、孫のためにスイートを奮発したものの、自分自身は2等船室に行くおじいさんがいる一方、奈良から東北へ向かう薬の行商さんがいたり、会社を辞めて地元へ帰る若い人がいたりする。
また、沖縄旅行から北海道へ帰るという人は、飛行機で一気に帰るのがいやで、船でゆっくりゆっくり帰る中で日常モードに戻していくという。

もちろん、ほかの乗り物でもいろんな人が乗っているに違いないのだが、長距離フェリーというのは、次の寄港地までは人の入れ替わりはまったくないわけで、同じ空間・同じ時間を共有することが長く続く。
これが、他の乗り物とは違った、船の中にだけある「時間の流れ」を生み出しているように思う。それは、人の心を穏やかにし、日常の疲れを癒す効果があるのかもしれない。

恐らくほかの乗り物にも、それ独特の「時間の流れ」がある。

深夜バスなら「逆浦島現象」によって、いつまでたっても時間が進まない感覚を生み出す。これは、乗車するものにとっては「苦痛」でしかない。

一方で、飛行機や新幹線といった速達性を目的とした乗り物での時間というのは、乗り物好きでない人にとっては単なる「移動手段」でしかなく、何も感じることはないのかもしれない。毎朝毎晩乗車する通勤列車も同じような感覚かもしれない。

観光地へ向かう列車やバスといったものは、その「移動時間」も「楽しみ」のひとつとして捉えることもできるだろう。ただ、逆に観光地から自宅へ向かうために乗り込んだときには、「単なる移動手段」「日常生活へ引き戻されるもの」に変わってしまう。

番組を見た感じでは、非常に快適に見えた「長距離フェリー」ではあるが、実際に40時間近い時間フェリーに乗り続けるとどんな感じになるのだろうか。一度は体験してみたいものである。

・・・予想通り、番組の感想からはかけ離れてしまったなあ(苦笑)。

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