« ただいま執筆中 | トップページ | 「夢スタライブ」を見に行く(第二部) »

2007.08.31

「夢スタライブ」を見に行く(第一部)

8月30日(木)、ザ・シンフォニーホールで行われた「Music Respects 夢スタ! feat STARDUST REVUE アコースティック・ライブ」に参加してきたので、それについて書いていこうと思う。

仕事もそこそこに会社を出て、会場に到着したのは18時半ごろ。ハガキを出して、免許証で本人確認後チケットをもらう。

早速中に入ると、スポンサーならびにザ・シンフォニーホールでの公演パンフレットが渡される。中には、今回のスポンサーのひとつであるサンスターの商品「Ora2」も入っていた。

指定された席に着くと、そこはステージのほぼ真横(下手側)であった。

ステージ上には、中央にグランドピアノが設置され、上手からキーボード、ドラム1個、ベース、ギター、ギター、パーカッションと丸椅子(ドラムとパーカッションのところは、箱のようなもの)が置かれている。この配置から、メンバーの並びが上手から、添田さん・寺田さん・柿沼さん・根本さん・岡崎さん・VOHさんであることも判明。2階席なので、VOHさんの頭頂部を見ながら(笑)ライブを楽しむことになる。

客席側を見渡すと、最前列にレールがしかれ、カメラが2台スタンバイしている。さらに、上手側にはクレーンカメラも設置されており、ABCテレビの気合の入り具合がうかがえる。

そして、公演開始のアナウンスが流れ、場内が暗くなったところに、ステージ正面上部にあるパイプオルガンにスポットが当たる。

そこにいるのは、添田さんらしき人(後姿である)。その人(というか添田さんなのだがw)が、パイプオルガンを演奏し始める。そして、ステージ上に根本さんが登場。マイクを持って歌い始める。

M1 アメージンググレース

もちろん、アカペラである!1番は根本さんの独唱、2番からメンバーが一列に並び、美しいハーモニーを、残響2秒のホールに響き渡らせる。
1曲目から、もうおなかいっぱいである。

曲が終わると、早速MC開始。今回のライブに至るまでの経緯についての話が始まる。
もともとは「Web TV」の企画として、スタレビさんが音楽を作っていくところを見せたいという話があり、普通に曲を作るのでは面白くないので、何か制約のある中で音楽を見せたいということで、スタートした企画だそうである。最初は1社くらいのCMソングが作れればいいと思っていたそうだが、この企画を聞きつけたABCテレビが、その様子をドキュメンタリーにしようということになり、ABCテレビの「営業力」でスポンサーを4社見つけてきたそうである。

そのとき、根本さんはこう思ったそうである。
「これはおいしい!」と。
なぜなら、もしうまく行けば、そのまま続けてCMソングとして使ってもらえるかもしれないから(場内笑い)。
今回はCMソングを、企業や商品と歌を結びつける「うたマーシャル」と名づけ、作っていくことになり、さらにせっかく作った歌をみんなの前で披露したいという話になり、今回のザ・シンフォニーホールでのライブへとつながったという。最初は、この「華々しく荘厳な」会場で実施することには反対していたそうだが、ちょうどザ・シンフォニーホールが25周年、奇しくもスタレビさんも25周年ということで、今回この会場で行うことにしたそうである。

普段はクラシック専用ホールであるこの会場は、残響音が2秒という非常に音響的に優れたホールであるということで、大きな音を出すよりは、アコースティック編成で演奏することを選んだという。
この「残響音」のところで、根本さんがあまりにもバカバカしい「ボケ」を繰り出していたのだが、敢えてこれは書かないでおく(苦笑)ヒントは「残○感」(説明不要だろうw)

今日は普段慣れていないテレビカメラが入っているということで、緊張しているという根本さん、若干発声練習の後、次の歌を歌い始めた。

M2 今夜だけきっと

もともとこの歌が好きだということもあるのだが、アコースティックアレンジの「今夜だけきっと」も、かなりいい。

歌い終わると続いて3曲目に突入。

M3 WAKE UP!MY HEART

アコースティックでこの曲をやるとは、意外だったが、これは原曲のイメージにかなり近い感じであった。

歌い終わると「いやー、緊張するわー」と一言。世界中の有名アーティストが立った舞台の上に立っていることが「ここにいていいんか?」という気持ちにさせるそうである。

いよいよここで今回新たに制作した「うたマーシャル」の初披露である。
当たり前であるが「みなさんになじみのない曲ばかり」と根本さんがいうこの4曲、スポンサーが会場内にいるということで、もし歌が「ダメ」なときにはやり直すとのこと。

まず最初の曲は、ケイ・オプティコムの曲。スポンサーからの依頼内容をまとめた「マル秘ファイル」を紹介するという。そこに登場したのは、正装した一人の男性。手にはお盆を持ち、その上に大きく「マル秘」と書かれたファイルが置かれている。根本さんの前に立ち、お互い一礼。両手でファイルを受け取ると、また一礼して、その男性は立ち去っていく。よく分からない「演出」である。これが、すべての曲に対して行われることとなる。

さらに譜面台も登場。いつも歌詞を現場で「創作」しがちな(苦笑)根本さんも、さすがにスポンサーの前では「創作」できないということで、置かれたのであろうか。

「マル秘ファイル」には、スポンサーから曲に対する要望が書かれている。心の距離や時代を超えて、それらを近づけていけるというイメージで、できれば「光」という言葉を入れて欲しいという要望。しかし、「光」という言葉を入れることは「断念しましたね」(根本さん談)とのこと。
「うたマーシャル」1曲目ということで、またもや「緊張するなー」といいながら、椅子から立ち上がり、体をひねる。さらに座って頭を下げるときにマイクに頭をぶつけるという「ベタ」もやりながら、再度スポンサー向けに「ダメだったら、挙手してください」といい、その後「みなさん(客)はダメ」と釘を刺す(笑)。
そんなこんなで、ようやく「うたマーシャル」1曲目が披露される。

M4 未来は今に

曲についての感想は、うまく表現できないので、そのうち公開されるであろうWEB TVでお聞きいただくか、9月28日深夜のスペシャル番組でもながれるので、実際にお聞きいただくのがよいだろう。どの曲も、スタレビらしく、聴き心地のよい音楽に仕上がっていると思う。

続いてのスポンサーは、サンスター。要望は、新商品「Ora2」のターゲットである20~30代の女性に、前向きで遊び心のある曲をぜひ!とのこと。

この曲では、最後の歌詞がもともと「FUN FUN FUN TODAY」だったところを、「SUN SUN SUN STAR」に変えたそうで、スポンサーへの「すりより」が若干見られる(笑)。

M5 彼女とOh!MY GOD!

しかし、その最後の部分も全く違和感なく聴けてしまうところが、スタレビさんの「腕」なのだろう。

次のスポンサーは、大新社。女性向けのフリーペーパー「Prety」のCMソングということで、「女子力向上」や「自分磨き」といった言葉を入れて、できればアップテンポの曲をとのこと。

こちらの曲も、「Prety」という言葉をわざとらしくなく、さりげなく、これでもかというくらい入れているとのこと。スポンサーとの打ち合わせの中で「心斎橋あたりを歩いている女性の後ろに流れているような曲」といわれたそうだが、根本さんの頭の中には「グリコのイメージしかなかった」そうだが・・・たぶん客席の全員がツッコミたかったはずだ、「それは道頓堀や!」と。
そして、歌う前には根本さんがギターのチューニングをはじめた。「チューニング中しゃべってもいいよ」と他のメンバーに振るが、誰もしゃべらない。それどころか、となりの柿沼さんが、ベースでチューニングしているような素振りを見せて、根本さんから突っ込まれていた。そして、「2回目の繰り返しはアカペラになります」という、バンド内業務連絡のあとに歌いだした。

M6 持ちきれないほどの愛

コーラス部分で「Prety」という言葉が確かに「わざとらしくなく、さりげなく、これでもかというくらい」入っていた。歌い終わった後に、コーラス部分だけをアカペラで歌ってくれた。
根本さんいわく、こういった「気づけばうれしくなる」ような仕掛けをつくることにはこだわりたくなるそうである。ただし、気づかないと怒り出すそうだが(笑)

ここまで3曲「うたマーシャル」を披露してきたのだが、これらの曲はいずれも正式なCMソングではなく、今後CMソングとして継続利用されるかどうかは「スポンサー企業任せ」とのこと。今日と、9月28日の特番では、ABCテレビで制作したCM映像とともにみることが出来るが、それ1回で終わるか、その後何ヶ月か放送されるか、それは「神のみぞ知る」(根本さんいわく)。

最後のスポンサーは、ラウンド1。「学生ボーリング甲子園」のキャンペーンソングを作って欲しいとのこと。「チームワーク」「友情」「I can do it!」といった言葉を入れて、できればアップテンポの明るい曲という要望である。

根本さんの中では、最初「バラード」にするつもりだったそうである。「甲子園」という言葉で、以前「熱闘甲子園」で「FIND MY WAY」が使われたこともあり、そのイメージがあったそうだが、結局できず、スポンサーの要望どおりアップテンポの明るい曲になったとのこと。

M7 Don Don素敵に

これで、「うたマーシャル」の披露は終了。マル秘ファイルも回収され、譜面台も撤収された。

ここで、デビューについての話が始まった。スターダストレビューのデビュー曲はCMソングだったということで、いきなりアカペラで(事前打ち合わせはなかったようだ)「シュガーはお年頃」のサビを歌う(観客は手拍子!)。CMソングなので、そこそこ売れると思っていたら、「売れずに沈没した」と語る根本さんであった。
その後、あまりにも売れなかったので路線変更し、デビューから5曲目の曲がCMに採用され、198・・・4年(VOHさんがすばやく答えるw)にできた、この曲は足を向けて寝られないがどこにいるか分からない曲を演奏。

M8 夢伝説

この曲のアコースティックアレンジもまたいい。夢伝説はもともとバラード曲だったそうなので、その雰囲気があったのかもしれない。

この後、「クラシックコンサートの慣例にのっとって」という理由で、20分の休憩に入る。その前に、ステージ後方にスクリーンが下から持ち上げられ、「うたマーシャル」の4曲を使った、CM映像が放映された。
根本さんいわく、客席の「これいいんじゃないの」という反応があれば「企業の方の心を揺さぶると思います」とのこと。それぞれのCMの後には、大きな拍手が送られていた。

というわけで、かなりの長文となったので、第2部は次の記事へ続くことにする。

|

« ただいま執筆中 | トップページ | 「夢スタライブ」を見に行く(第二部) »

音楽」カテゴリの記事

コメント

初めてお邪魔させていただきました。
私も昨夜ライブに参加しましたが、終始「さすが」と思わせる、あっという間の2時間半でしたよね。
ちょっと気になったのですが、「未来は今に」と「彼女とOh My God!」は近々発売されるアルバム「31」に入ってますよね。
ということは残りの2曲は次のアルバムまでお預けなんでしょうか?
それともCMにも採用されなかったらいつのまにかフェードアウトしてしまうんでしょうか?

投稿: Elway | 2007.08.31 22:07

Elway様
はじめまして!コメントありがとうございます。

2時間半を長く感じさせないところが、スタレビさんのすごいところだと思います。

4曲中2曲は最新アルバム収録ですよね・・・残りの2曲は次のシングルのカップリングとか、次のシングルが「マキシ」とかだといいんですけどね。あるいは今回作った4曲の「ミニアルバム」というのもありですね。どれか実現しないですかねえ・・・。

いずれにせよ4曲とも、本当にCMソングとして採用されて欲しいものです。

投稿: K_S | 2007.08.31 23:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ただいま執筆中 | トップページ | 「夢スタライブ」を見に行く(第二部) »