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2008.02.02

がんばる地方鉄道の本を読了する

先日記事にした、銚子電鉄の向後功作さんの本「がんばれ!銚子電鉄 ローカル鉄道とまちづくり」を購入し、帰宅途上で一気に読了した。

第1章では、2006年11月15日、HPに掲載された「修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」というメッセージが、2ちゃんねるやブログ・SNSを通して多くの人に伝わり、マスメディアが取り上げるほどの大きな動きになり、それが支援団体の設立へとつながっていった一連の流れが書かれている。
この辺りのことは、自分でも記事にしていたので、本を読みながらそのときの記憶が鮮明によみがえってきた。

第2章では、銚子電鉄の歴史が書かれており、開業当初からさまざまな困難を地元住民の力で乗り越えてきたことが記されている。

第3章では、著者である向後さんと銚子電鉄のかかわりについて、第4章では今回の危機を乗り越える原動力となったインターネットの持つ力について記されている。ここでは、「桃太郎電鉄」とのコラボレーションや、「鉄子の旅」のことにも触れられている。

第5章と第6章では、この本で向後さんが最も書きたかったことと思われる「まちづくり」と「ローカル鉄道」のあり方について記されている。都市の機能を中心部に集めた「コンパクトシティ」という考え方や、他の地方鉄道の現状などにも触れている。

自分にとっては実に興味深いテーマを取り上げた本であり、何度でも読み返したくなる内容であった。

そして、今回この本を買うに当たって、もう1冊本を購入した。向後さんのブログでもとりあげておられたのだが(こちらの記事)、福井県の「えちぜん鉄道」で働くアテンダント・嶋田郁美さんの書かれた「ローカル線ガールズ」である。こちらも一気に読了してしまった。

えちぜん鉄道については、以前記事にしたことがあるのだが、廃線の危機から見事に復活した、地方鉄道のお手本とも言うべき鉄道である。その「えち鉄」に乗車するアテンダントの仕事振りから、地方鉄道のあるべき姿が見えてくる内容になっている。

2冊の本を読み終えると、地方鉄道がこれから生き残る方法が見えてくるように思える。向後さんの本にも書かれているのだが、「地方鉄道を残すことは、単なるノスタルジーではなく、きちんと意義のあることでなければならない」ということである。

ではその意義とは何か。
一つ目は、鉄道は定時制を確保できる利便性を持っており、これから高齢化社会が進むにつれて、都心回帰が進み、コンパクトシティが実現されると、必ず鉄道の利便性は注目されるようになるはずであるということ。
二つ目は、鉄道の存在そのものが、地元のシンボルとなり、その地域を活性化させるアイテムの一つとなりうるということ。そうなることで、地域と鉄道の両方を再生させることにつながるのではないか、向後さんはそう記している。

このことは、以前購入した小説「D列車で行こう」の内容にも通じる部分があるような気がする。廃止が決まったローカル線を、外からやってきた3人の男女が、いろんなアイディアを出して、鉄道だけではなく、その地域そのものを元気にしていく。そのアイディアは、実際の鉄道にも応用できるのではないかと思えるものがとても多かった。

全国には、銚子電鉄やえちぜん鉄道だけでなく、たくさんの地方鉄道があり、多くの鉄道は経営的に厳しい状態である。地元に住んでいるわけではないから、それぞれの鉄道の実情は分からない部分も多いが、鉄道は地域の財産であるし、一度なくしてしまえば、その復活は容易なものではない。何とか頑張って出来るだけたくさんの地方鉄道が存続することを願いたいし、その手助けには微々たる力にしかなりえないが、出来るだけたくさんの地方鉄道にこれからも乗りに行きたいと思う。

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