さよなら、「テレビカー」
子供のころ、乗ってみたい電車の中でも上位にあった憧れの電車、それは京阪特急の「テレビカー」であった。車体の横に大きく「テレビカー」と書いてある写真を見て、「車窓も見たいけど、テレビも見てみたいなあ」と思っていた。
初めて乗ったのは、中学生のころだと思うのだが、テレビを見た記憶があまりない。
その後も何度か京阪特急には乗っているのだが、やはりテレビを見たという記憶がない。
それでも自分の中のイメージでは「京阪特急=テレビカー」であることは変わりがない。
そんな「テレビカー」が、その役目を終えようとしている。
記事によれば、京阪の特急車両「8000系」が、新造後20年を経過したため、シートなどのインテリアの改善、車端部座席のロングシート化、つり革の設置などの改装を行うことになり、それに伴って搭載されているテレビは順次撤去し、平成23年度内には全廃する。
廃止の理由は、「時代の変化により、その役目を終えたと判断したため」とのこと。
確かに、今は携帯電話やポータブルプレーヤーなどでワンセグ放送のテレビを見ることができる。電車の中のテレビをわざわざ見る人もあまりいないのだろう。
しかし、1954年に登場して以来、京阪の名物として親しまれてきた「テレビカー」がなくなるというのは、ちょっと寂しい気もする。
なくなる前に乗りに行かなければと思う。そして、今度はちゃんとテレビを見ることにしよう。
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