「ちちんぷいぷい」(MBS)に樋口了一さん出演!
司会の西靖アナウンサーが、いつものようにプロジェクター画面を使って紹介していく。
「本日は最近、テレビ(「徹子の部屋」)やラジオでじわりじわり反響をよんでいる“手紙”です。」
出演者の誰かが「あっ」と声を上げる(誰か不明)。
さらに説明は続く。
「きょうは、その“手紙”に曲をつけ、歌を歌う男性シンガーソングライターがゲストで登場するのですが、その前に」
「その“手紙”とは・・・」ということで、「手紙」の歌詞についてのエピソードが紹介される。
そして、その内容についてこう説明する。
「年老いた親が我が子に思いを伝えようとする詩。曲をつけ去年CDを発売したところオリコンで最高9位まで上昇。こういった詩です」
ということで、ここで西アナが歌詞の冒頭部分(「年老いた私が~平和にしてくれた」)を朗読。
さらに、西アナはこうコメントする。
西アナ「あのー、新鮮な感じっていうのは、年老いた親に向かって子供が歌う歌というのは、それこそコブクロしかり、さだまさししかり、演歌の世界にもたくさんありますけど、親から子へというね、こういうメッセージというのは新鮮な感じがいたします」
そして、いよいよ樋口さんの写真が映し出され、
「本日はこの“手紙”に曲をつけその歌を歌う樋口了一さんがゲストです。どうぞお入りください。」
ということで、樋口さんがいつもの格好で登場!
用意された席に着くとほぼ同時に、出演者の一人であるトミーズ健さんが話し出す。
健さん「さっきね、今日あの、僕、生でラジオ出してもうてたんですよ。上ちゃんの(うわちゃんことMBS上泉アナの番組「上泉雄一のええなぁ」)。そのときね、ご一緒させていただいて・・・すばらしいよ!」
西アナ「今なんかもう、登場されて30秒も経ってませんけども、健さんとは全く違うリズムをまとった方だということが(スタジオ笑い)」
健さん「ちょっと待ってよ・・・じーんと来てんから。こちらの歌で。すばらしいよ」
西アナ「割とこう、普段から静かな感じで」
樋口さん「いや、別にそんなことないんですけど、あのー、やっぱりテレビとかあんまり出ないもんですからねえ、ちょっとどんなものなのかと」
西アナ「お話になると、また違って感じられる方ですよね(スタジオ笑い、なごんだ雰囲気に)」
というわけで、ここから樋口さんのプロフィール紹介が始まる。
・熊本県出身・45歳
・本人も年老いた両親を持ち現在2児のパパ
・この“手紙”と出会ったとき故郷にいる両親を思い浮かべたそうですね。
樋口さんは、この「手紙」と出会ったときのエピソード(忘れてしまったような出来事が映像で次から次へとあふれ出してきた)を話す。
そして、おなじみお父様とお子さんと樋口さんの3ショット写真が登場する。
西アナ「孫って、お父さんってかわいがられるでしょう?」
樋口さん「そうですね、なんかこう、手放しで。自分はもう子供を育て終わって、ある意味ちょっと気持ちが楽な感じで接することも出来るんで、楽しいみたいですね。」
こういう質問が出てくるのが何となくだが「ぷいぷい」らしいなと思う。
「手紙」は残念ながら生演奏ではなく、PVでの紹介となる。
プロジェクター画面には、
「早速今から“手紙”のプロモーションビデオを見ていただきますが、樋口さん、この曲をどのように受け止め見ればよろしいでしょうか?」
樋口さんはこう答える。
樋口さん「そうですね、僕自身は真っ白な気持ちで届けてるんで。ほんと言葉がリアルなんでね、一人ひとり全く違う印象だと思うんですよ。で、それをなるべく自由に受け止めていただきたいなと僕は思うんですけれども。」
そして、いよいよ「手紙」のPVが流れる。曲の冒頭から2分弱ほどとのことで、イントロをカットした歌頭(年老いた私が~)から「平和にしてくれた」までが流れる。
本当はその後の「悲しいことではないんだ~」のところもちゃんと聞いてほしいところだったのだが、このフレーズに入ったところでスタジオトークに戻る。
西アナ「この詩に曲をつけるときには、どんなことを、どういう風にしたら詩が伝わるだろうとか、いろいろ考えられると思うんですけれども。」
樋口さん「考えましたね。僕はその、すごい安心したんですよ、安心感をもらって、平和な気持ちにさせてもらったんで。悲しい歌にはしたくなかったんですよね。だから僕のイメージは、ゆりかごに赤ん坊が揺られてるような、繰り返しながら、少しずつらせん状に盛り上がっていくような、そんなイメージで作りました」
西アナ「確かに、非常にシンプルなメロディを重ねていかれますものね」
ここで西アナは出演者の名越康文さん(精神科医)にPVを見た感想を尋ねる。
名越さん「なんかね、あの、自分の親を見てて、老いていったときにね、自分もそうなるんだっていうかね、そこに未来の自分を見るみたいなね、そんな想像をしましたね。「これは私なんだ」と思ったらちょっと優しい気持ちになるというかね。」
そこにトミーズ健さんも入ってくる。
健さん「聴く人にとって微妙にみんな変わってくると思うんですけど、僕ぐらいの歳になるとね、もうど真ん中なんですよ。まさにこの間も「もうええって、その話聞いたからもう、もうええわ、聞き飽きたから」って注意したことがあるし、「早よ靴履けよ、何してんねんな」って、こないだ僕それ注意したとこやねん。それがモロ歌詞やからね。なんかもう、ワーってちょっとね、きますよね。」
ここで話は変わり、樋口さんがいろんな人に曲を提供しているということを紹介。
SMAP、TOKIO、KinkiKids、関ジャニ∞、沢田研二、石川さゆり(なぜか画面上には「石川ゆかり」となっていた)などのお名前がずらりと画面に並ぶ。
西アナ「なんかジャニーズ事務所の方と結構・・・」
樋口さん「いやあの、最初にね、その僕は自分で歌ってたんですけど、全くまあ売れなくて、でも作ってる曲をSMAPのディレクターの方が気に入っていただいたんですよ、すごくね。それでちょっと頼んでくれて。それがきっかけだったんですよね。」
続いて、
「そんな樋口さんのプロフィールを当時の写真を交えながらあらためてご紹介しましょう」
ということで、出てきた写真は1979年・学生服を着てギターを抱えて何人かで演奏している当時15歳の樋口さん。
学園祭で初めて人前で歌ったときの写真(音楽室)で、そのときは「いとしのエリー」を歌ったとのこと。
続いての写真は、大学中退後、1989年25歳のときに航空チケットと全財産の6万円だけを持って渡米した頃の写真。
当初は2週間の予定で行ったはずが「約束が違う」とかなんとかということで、結局5ヶ月を過ごすことになり、州立大学の学食のクーポン(1ヶ月何千円)を購入したり、ダウンタウンでホームレスの人たちにパンと水を配るボランティアをやっている人(ランディさん)を手伝って家に泊めてもらったりして過ごしたそうである。
その後、ビザが切れて帰国し、3年間は飲食店や佐川急便などであるバイトを続けながらデビューを目指したそうで、この3年間は、デモテープをとって仕事をする暇がなくなり、生活費を借金したため「借金を抱えるドン底の3年間」だったとのこと。
そして、1993年29歳でデビューとなり、現在に至るわけである。
そんな樋口さん(どんな樋口さんやねん!と思わず突っ込みたくなった)の最近は、ということでまず1つ目にあげられたのが「5歳の長男と2歳の長女を観察するのがマイブーム」とのこと。
2つ目は「最近泣いたこと」。これは「『火垂るの墓』の予告編を見てポロポロ・・・」。主人公の女の子と自分の娘が重なり、話は当然何回も見て知っているので、女の子の絵画を見ただけで泣けてしまうそうである。
これは他の出演者の方も共感されていた。
3つ目は「最近驚いたこと」。これは「冷やし中華と、冷麺は同じだと思っていた・・・」。これは、西アナも同感のようで、大阪に来てから「冷麺」の存在を知ったとのこと。また出演者の千鳥の2人(岡山出身)も同じことを言っていた。
最後に、ビジュアルブックの紹介と、8月15日のインストアライブの告知と、ポストマンライブの説明を行って、コーナーは終了。
時間にして15分弱。曲もフルコーラスではかからなかったが、出演者の感想をうまく引き出すことで「手紙」が伝えたいメッセージは視聴者に伝わったのではないかと思う。これまでの「手紙」を紹介した番組とはまた一味違う感じがした。
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