« 旅に出ます! | トップページ | 「鉄分」補給の旅(2) »

2009.08.28

「鉄分」補給の旅(1)

お盆期間の仕事の代休がようやくまとめて取れたので、旅に出ることにした。
特にどこに行くかは考えていなかったのだが、たまたまある列車の「指定席」が取れてしまったので、まずはその列車に乗車することから旅を始めることになる。
その列車とは、モブログでもUPしたこちら。

2009_0828tetsu0003

2009_0828tetsu0004

この夏から臨時列車となった快速「ムーンライトながら」である。使用される車両も、以前の373系から189系に変更となっている。
早速指定された座席に着き(通路側)、寝る体制に入ることにする。先日記事にした深夜バスの攻略法を使い、靴と靴下を脱いで、リクライニングシートを倒し、さあ寝るぞ・・・寝るんだ・・・寝ないと・・・だ、だめだ!ね、ね、眠れない!

なぜ眠れないのか・・・それは「ムーンライトながら」と深夜バスとの相違点が原因にある。
まず、座席。深夜バスは狭い狭いといいながらも、しっかりとリクライニングシートが倒れるし、足元もある程度は伸ばせる。
しかし、「ムーンライトながら」では、リクライニングシートの角度もそんなに倒れないし、足元も広くはない。体を楽な状態にするのがとても難しいのである。

そして、これが最大の要因だったのではないかと思われること・・・車内の照明である。
深夜バスでは、完全に消灯され、ほぼ真っ暗な中で眠ることができる。
しかし、「ムーンライトながら」では消灯されることはない。ずっと同じ明るさである。目をつぶっても、明るいことにかわりはなく、これはかなりきつい。アイマスクでもあれば、ずいぶんと違ったのに・・・今回は出発前にバタバタしていて、せっかく持っていたにもかかわらずアイマスクを持参していなかったのである。

それでも、なんとか必死に目をつぶり、寝たのか寝てないのかよくわからない状態のまま、朝を迎え、終点の東京駅に到着。
まだ時間も早いし、少し体を休めたいということで、ネットカフェに移動し、しばし時間をつぶす。
朝のラッシュも終わった10時前、移動開始。中央線の電車に乗り込み、降りた駅は国立駅。

2009_0828tetsu0011

高架工事の真っ最中であった。ここから徒歩である場所へと向かう。

2009_0828tetsu0012

このあたりは光町というらしい。

2009_0828tetsu0015

商店会の名称も「光商店会」・・・やたらと「光」ということばが目に付くこの町、いったい何があるのか。しばらくいくと、こんなものを発見!

2009_0828tetsu0043

新幹線の車両である!そしてその道向いにあるのが、目的地である。

2009_0828tetsu0017
鉄道総合技術研究所・通称「鉄道総研」あるいは「JR総研」と呼ばれている。ここで、昨日と今日の2日間「鉄道総研技術フォーラム」という催し物が行われている。一般の人でも入れるらしいので、普段は入ることのできない施設を見てみようとやってきたのである。

2009_0828tetsu0018

建物の前には、リニアモーターカーの実験車両が2つ並んでいる。
建物内の受付でパンフレットをいただく。

2009_0828tetsu0067

中身を見ながら、展示を見ていったのだが・・・来場者のほとんどは鉄道に関わる「プロ」のみなさんである。一般素人がこの場にいるのはものすごく場違いな気がする。それでも、事前にウェブサイトで見ていた「燃料電池・バッテリーハイブリッド試験車両の走行試験」の展示だけは見逃せない。展示ブースのパンフレットもいただく。

2009_0828tetsu0068

これは、水素を燃料とする燃料電池とリチウムイオンバッテリーの2つの電源を利用したハイブリッド車両だそうで、空調や室内灯といった電力についてもこれらの2つの電源から供給されているそうである。これはぜひ実物を見てみたい・・・と思っていたら、このハイブリッド車両を含めた車両に関する実験設備を見学できるツアーが行われるということだったので、早速集合場所へ。すでに結構な人が待っており、研究所の方がちょうど列を作って並ばせ始めたところであったので、その列に並ぶことにする。
しばらくすると、あっという間に人が集まり始め、30名程度を1つの班として3つか4つくらいの班を編成したようで、それで定員となったようである。早めに並んで正解であった。

待つことしばし、いよいよ見学ツアーが始まる。
見学した場所は次にあげる5箇所。
・車両用ダンパ試験装置
・車両駆動用リニア誘導モーター試験装置
・輪軸疲労試験装置
・車内快適性シミュレータ
・燃料電池・バッテリーハイブリッド試験車両
もちろん、一番の楽しみはハイブリッド試験車両である。車両のある場所へと移動していくと、向こうのほうをその試験車両が走行しているのが見えた。
「おおっ!走行しているところが見られるんだ!!」
期待が高まる。
車両が止まっているホームに設けられたテントで、なにやら配られる。

2009_0828tetsu0071
試験車両見学記念のチケット?である。これだけでもうれしいのに、なんと!その試験車両に乗せてくれて、さらにわずかな区間ではあるが、走行してくれるというのである!!

車内に入ると、リチウムイオン電池がずらりと並んでいる。もう1両のほうには燃料電池が積み込まれているとのこと。また、モニターが設置されており、走行中のエネルギーの動きを見ることができる。
電車が動き出すと、燃料電池とリチウムイオンのバッテリーから電気が供給される。音は試験車両のベースである223系(JR西日本の新快速などで使われている)とかわらない。車内に機器が置いていなければ、普通の電車である。でも、架線から電気は取られていないのである。降りてから、屋根の上を見たが、確かにパンタグラフは下がったままであった。将来的には、地方都市に乗り入れる通勤・近郊型の気動車の置き換えを目指すそうである。

あと、見学して面白いと思ったのは、「車内快適性シミュレータ」である。列車の快適性を評価するために作られたもので、在来線の車両を模した定員12名の箱(座席あり)と、3DのCGで作られた車窓を映し出す大型のプロジェクターを組み合わせて、振動や騒音などを実際の車両同様にシミュレートできるという。実際に12名の方がシミュレータの中に入って、0系の250キロ運転時を体験していた。残念ながら体験はできなかったのだが、箱の動きやプロジェクターに映し出されるリアルな映像を外から見ているだけでも、十分楽しむことができた。

約1時間の見学ツアーを終えて、総研を後にする。次に訪れたのは、先ほど見た「新幹線」である。

2009_0828tetsu0042

これは、「新幹線資料館」だそうで、車両は試験車両の951型である。

2009_0828tetsu0041

中に入ると、運転席も見学することができる。

2009_0828tetsu0020

車内には、新幹線に関する資料や、鉄道模型ジオラマなどが展示されている。

2009_0828tetsu0023

2009_0828tetsu0024

2009_0828tetsu0026

2009_0828tetsu0036

2009_0828tetsu0032

2009_0828tetsu0034

「日本の新幹線」のパネルの内容が古いままなのがちょっと気になった。

再び国立駅へ戻り、中央線・武蔵野線・京浜東北線・高崎線を乗り継いで高崎駅に到着。ここから乗るのはこちら。

2009_0828tetsu0046

渋川駅と大前駅を結ぶ吾妻線の列車である。この吾妻線は、草津温泉や四万温泉・沢渡温泉・川原湯温泉・尻焼温泉など、数多くの温泉が沿線にあり、上野駅からの直通列車(特急「草津」)も運転されている。しかし、終点の大前駅まで行く列車は1日わずか5往復しかない。ちょうど乗り継ぎがうまくいったので、今回は終点まで乗っていくことにする。
高崎駅を出発してしばらくは上越線を走り、渋川駅からいよいよ吾妻線である。
水田風景から川沿いを走り、だんだんと山間へと入っていく。

2009_0828tetsu0048

2009_0828tetsu0050

2009_0828tetsu0052

この吾妻線には、温泉以外にも有名な場所がある。それは「樽沢トンネル」というトンネルである。岩島駅と川原温泉駅の間に存在し、その長さは7.2メートルと日本最短である。
そのトンネルを通るところを動画で撮影してみた。

本当に一瞬の出来事であった。時間があれば、外から電車が通過していくところを見たかったのだが、今回は断念。現在ダムの建設工事が進んでおり、ダムが完成すると線路のルートが変更されるため、この樽沢トンネルを通る電車は見られなくなるとのこと。その前にぜひとももう一度訪れたいところである。

終点の大前駅に到着。

2009_0828tetsu0055

2009_0828tetsu0058

折り返しの列車の時間まで、駅の近くをうろうろして時間をつぶす。

2009_0828tetsu0065

2009_0828tetsu0064

2009_0828tetsu0066

33分後、折り返しの電車に乗り込み再び高崎駅へ。今日は高崎で一泊となった。
初日からかなりの「鉄分」を補給し、補給しすぎで若干頭が痛くなるくらいなのだが(苦笑)、明日はもう少しゆったりと「鉄分」補給の旅をしたいと思う。

|

« 旅に出ます! | トップページ | 「鉄分」補給の旅(2) »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14516/46055245

この記事へのトラックバック一覧です: 「鉄分」補給の旅(1):

« 旅に出ます! | トップページ | 「鉄分」補給の旅(2) »