樋口了一Special Mini LIVE in 茨木を見に行く
「ちちんぷいぷい」でも告知のあった樋口了一さんのSpecial Mini LIVEに行ってきた。
本当は高槻でのライブにも行きたかったのだが、仕事の都合でどうしてもその時間に行くことができず、茨木のみの参加となった。
マイカル茨木一階中央吹き抜けジョイプラザは、3月にも樋口さんのミニライブが行われている(記事はこちら)。ということで今回2回目となるわけだが、ライブ開始前に前回のライブと違っている点を見つけた。
それは・・・樋口さん&森竹さんの座る「イス」である。
前回3月のイスはこんなものであった。
明らかに「普通のイス」といううか、どっかのダイニングテーブルセットから取ってきたんじゃねえか?と思うような代物であった。
そして、今回のイスはこちら。
いかにも「ライブ」をやるっぽい感じのイスである。まあ些細なことなのだが、「ちゃんと歌を歌う環境を作っている」感じがした。
到着したのはライブ開始まで1時間を切っていたのだが、すでに多くの観客がいた。
何とか空席を見つけて座り、ライブが始まるのを待つ。
そしてライブ開始時刻6分前、樋口さんがサウンドチェックのために登場した。
サウンドチェックで演奏したのは「HOW」と「手紙」。
途中、イスの高さを直したり、観客に「はじめてきた人」「2回目の人」と質問したりしながら、「もうすぐ始まります」といっていったん退場。
その後、スタッフの方によるライブの注意事項説明が行われる。その際、樋口さんが明日からお盆休みで帰省されるといったことも話されていた。
また、「ちちんぷいぷい」を見てライブに来た人は?という質問をされており、これはかなり挙手があった。やはりテレビの力はすごい。
サウンドチェックが押したため、定刻よりやや遅れて、ライブはスタート。
樋口さんは、この場所でライブを行うのが2回目で、この場所は吹き抜けがあり、教会のような自然な響きがあるので好きだとおっしゃる。
そして1曲目が始まる。「HOW」か、それとも「ふるさと」か・・・しかしその予想は見事に外れた。
♪名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ・・・
1曲目は「椰子の実」であった。
どうでしょうファンの頭の中には「ムンクさん」が浮かんだ人もいるかもしれない。
歌い終わると樋口さんは、この歌について語り始める。
この歌は、島崎藤村が柳田國男から話を聞いて書かれた詩とのこと。
今日は8月15日、この歌を南の島で聞いていた兵士もいたのではないだろうか。
樋口さんのご両親は昭和3年生まれで終戦時は17歳であった。樋口さん自身は戦争を体験していないが、両親から当時の話を聞いて想像力を働かせ、リアルに想像することで、受け継いでいくことが大切だと思うと語る。
2曲目は「HOW」。ライブではすっかりおなじみの曲である。曲の後には、自身のお子さんのお話をされる。
そして、話は出身地の話から長崎五島列島・福江島の「みみらく伝説」の話へと展開する。
福江島は、万葉集にも歌われている、みみらくの島である。みみらくの島へいけば、亡くなった自分の近しい人が、しばらくの間海の上に現れてくれるという噂が、都にまで伝わっていたとのこと。
そしてこの福江島には、「ちゃんここ」と呼ばれる風習がある。「ちゃんここ」とは、初盆の家々を「お~お~おもんで~。お~も~おもんで~。」と唱えながら、腰蓑をつけ、太鼓をたたきながら回るというもの。
この2つの言い伝えと風習から樋口さんが作った曲が3曲目の「みみらく霊歌」。
この歌を聴くのは今回がはじめてであるが、曲が作られたのは2005年ごろのようである(樋口さんのオフィシャルサイト「メッセージ」2005年12月30日付より)。
九州なまりの歌詞が心に響いてくる。そして、サウンドチェックのときから感じていたことなのだが、今日の樋口さんの声は、いつも以上に伸びがあるように感じる。
歌い終わると、樋口さんはこの曲を福江島にある「日本一美しい浜」高浜で作った曲だと話されていた。
4曲目は「手紙」である。
樋口さんは、毎回歌うたびに違う歌になるような気がしているという。それは聞いてあいる人の気持ちが入ってきて、ここにしかない「手紙」となるからともおっしゃっていた。
いよいよ最後の曲である。
今日8月15日は1年の真ん中というわけではないが、何か折り返し地点のような気がする。
その折り返し地点の歌い納めとして、最後に元気な歌を歌うのだといって、樋口さんは次に歌う曲の説明を始めた。
「水曜どうでしょうという・・・」といい始めた瞬間、会場から拍手が沸き起こる。といっても、観客の大半は「水曜どうでしょう」 を知らないように見える。
樋口さんはいつものように「サイコロを振って出た目で移動する番組」であることと、「4人組でそのうちの一人が大泉洋君といって、今やすっかり人気者」であることを説明。
曲名タイトルのコールアンドレスポンスについては、1/6の夢旅人といったら、2002と意味もなく叫んでください。」
と説明し、さらにここの場所「茨木」と前列の子供の名前「さりちゃん」を確認。ちなみに1回目(高槻)では、子供の名前が「リンダちゃん」だったとのこと。
曲名タイトルのコールアンドレスポンス1回目の後、今は甲子園の時期ということで「5万人の大観衆と同じ音量で」と要求し、2回目はかなりの大音量で「2002!」という声が上がり、曲がスタート。
5曲目は「1/6の夢旅人2002」である。
いつものサビ部分でのコールアンドレスポンスでは、「さりちゃん」の名前は出てきたものの「茨木」は出てこず「大阪中を僕らの」になっていた。また8月15日を意識してか「平和」という言葉も使われていた。
17時48分、ライブは終了し、サイン会が始まる。これがかなりの行列となった。また即売コーナーのCDも飛ぶように売れていた。サイン会が終わると、今度は写真撮影会。これも結構な行列である。列の最後尾に並んで、写真を1枚とらせていただいた。
撮り終わった後、「青山行きます!」と伝えることができた。
これまで樋口さんのミニライブには何度も足を運ばせていただいているが、その中でも1番といっていいほど満足感のあるライブであった。
次は8月24日の東京・青山円形劇場でのコンサートである。仕事を半日休み、翌日朝一で戻りそのまま出勤というハードスケジュールではあるが、今からとても楽しみである。
そして、樋口さんのオフィシャルサイトの「メッセージ」(2009年8月15日付)には、こんなことも書かれている(以下引用)。
今度はコンサートで行きます。待ってて下さいね。
(引用ここまで)
本当にコンサートで来てくれるのだろうか。そのときは万難を排して参加したいと思う。
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コメント
初めてコメントさせて頂きます。
以前からこちらで色々と情報を見せて頂きお世話になっております!
昨日のライブ、ジャスコ高槻に参戦させていただきました!ジャスコ高槻遠かった~。電車を乗り継ぎ歩き1時間半かかりました。
ジャスコ高槻のライブ場所は宝塚歌劇の大階段のようで、座りやすく観やすくとてもたくさんの方々にみて頂けたんじゃないかと思います。
5曲歌われましたが3曲目は「みみらく霊歌」ではなく「朝花」でした。
この日が終戦記念日だったからか故郷のお父様のお話をされたのがとても印象的でした。満州に行って17歳で終戦を迎えられ、この満州鉄道の列車を逃したらいつ日本に帰られるかわからないという中、「樋口せいいちですー!樋口せいいちですー!」と叫びながら必死でその列車に飛び乗ったこと。何度もこの話をされるそうですがいつも新鮮な気持ちで聞けるし、当時の17歳の樋口少年が鮮明に浮かんでくるとおっしゃってました。いい息子さんだなと感心いたしました。
ライブが終わって私たちが座っている大階段をバックに写真撮影が行われました。ブログに載せますとおっしゃってました。楽しみです!
サインと握手もしていただきました。柔らかい手でした。緊張でその後も足がガクガクでした。
大阪でコンサートがあれば嬉しいですね!
これからもブログに遊びにいきます!長々と失礼いたしました!
投稿: ひろりんりん | 2009.08.16 13:13
ひろりんりん様
はじめまして!&コメントありがとうございます。
高槻のライブの詳細、ありがとうございます。
セットリストが違っていたんですね。「朝花」もいい曲なので聴きたかったなあ・・・。
やはり、2箇所あったら2箇所とも行っておきたいですね。
大阪でのコンサート、ほんとこれは待ち遠しいですね。
またお立ち寄りください、お待ちしております。
投稿: K_S | 2009.08.16 23:29