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2009.09.06

樋口了一コンサート「手紙~親愛なる子供たちへ~」 at 三次に行く

青春18きっぷが1日分残っていたので、旅に出ることにした。
ここ最近は「東」方面ばかり行っていたので、行き先は「西」と定め、山陽本線から赤穂線を西へ進んでいく。
途中駅構内の書店で、鈴井貴之さんの著書を発見し購入。

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移動の間に読み進めることにする。
播州赤穂駅で乗り換えた電車は、伯備線直通の新見行きだったので、そのまま乗り続ける。
新見駅にはやや遅れて到着となったが、接続待ちをしていた芸備線の列車に無事乗車。
山を分け入り、備後落合駅へ。

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多くの乗客が木次線の列車に乗り換える中、三次行きの列車に乗車。
三次駅で福塩線の列車に乗り換え、降りた駅は甲奴駅。

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ただひたすら田園風景が広がるその先に、今日の目的地がある。
その場所とは・・・

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ジミー・カーターシビックセンターである。本日9月5日、この建物内にあるピースベルホールで樋口了一さんのコンサートが行われる。当日券が発売されることは電話で確認済みである。

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当日券の発売は18時半からということで、しばらく周辺をうろうろしていると、樋口さんご本人を発見!樋口さんは、記念碑をしばらく眺めた後、楽屋へと戻っていった。

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こちらがその記念碑である。
さて、前置きが長くなってしまった。コンサートの内容については、続きへ。

ロビーでは、「手紙」のほかに、ベストアルバムや「1/6の夢旅人2002」「ほのうた」などのCDが販売されており、スタッフの方が公演終了後にサイン会を実施する旨を告知していた。
ホール内に入ると、ステージ上にはいすが2客とギターが2本設置してある。どうやら今日は樋口さんとサポートギター(森竹忠太郎さん)の2人で行うアコースティックライブのようである。

19時、影アナによる「開演です!」のコメントの後に、樋口さんと忠太郎さんが登場。樋口さんは広島に来るのは人生で2回目とのこと。そして、今回の会場であるジミー・カーターシビックセンターのことがとても気になっていたそうで、石碑を見てこのセンターのことを理解したそうである(先ほどお見かけしたときのことと思われる)。

M1 椰子の実
M2 風の呼び声

「風の呼び声」については、大分のトキハデパート70周年で作った曲であることを説明。
続いて、デビュー当時はラブソングを作っていたが、ここ数年はもっと広い意味でのラブソングを作るようになったという話から、お子さんの話へ。現在5歳の息子さんのデパートでのエピソードを語り、次の曲へ。

M3 HOW

歌い終わると樋口さんは、神様はいろんなものに満遍なく宿っていて、時折姿を見せてくれると思うとおっしゃっていた。
続いては、大分の別府中央小学校の校歌を作ったお話。その小学校は、校舎のすぐ下がヨットハーバーになっているそうで、樋口さんはその学校を船に見立てて「希望の船」という曲を作ったそうである。
そして、その曲が本当に校歌としてふさわしいのかどうか、何百回も聞いているうちに、もう1曲別の曲ができてしまったとのこと。その曲は、小学1年生が歌うには難しいということで、校歌としては没になってしまったのだが、ライブでは演奏しているということで次の曲がその曲である。

M4 心の色

歌詞の中には別府湾など(ここで聞いている人にとっては)知らない地名が出てくる。でも、樋口さんも「青葉城恋歌」が流行ったときに、その知らない地名に思いをはせ、「広瀬川」を自分の家の近くを流れる川のことと思って聞いていたそうである。
また、この小学校の校歌について、2つの学校が統合されることで生まれた曲なのだが、開校式典で歌うにあたり、子供たちは練習をしていたのだが、最初は「昔の校歌のほうがいい」と言っていたそうである。しかし途中から歌詞の一部分(3番、歌詞は失念)がいいということで、一生懸命練習するようになったとのこと。そして、この校歌を歌った小学生から感想文がまとめて届いたとのこと。まだ全部は読めていないそうだが、最近来た手紙の中で最もうれしいものだったともおっしゃっていた。

続いては、北海道のDJさんのお話。その方が自分で書いた「ほ」の字が気に入って、その字を見た絵本作家が絵本を作り、その絵本を見た樋口さんが曲を作ったという、あの曲である。このイマジネーションの連鎖を感じながら聞いてほしいとおっしゃっていた。

M5 ほのうた

さらにこの歌を聴いたクレイアニメ作家がクレイアニメを作った。とてもいい作品なので見ていただきたかったのだが、残念ながらここではお見せすることができなかった。しかし!「ほのうた」のCDについてくるDVDに収録されているので、ぜひそれをご覧いただきたいとのこと(さりげなくセールス、この歌を歌うときは毎回おっしゃっているような気がする)。
また、このアニメにSE(効果音)をつけるにあたり、ちっちゃな「っ」の音を子供の笑い声にしようとして、樋口さんのお子さんの声を、録音機を隠して設置し、一生懸命笑わせて録音したそうなのだが、樋口さんの声が笑い声にかぶってしまいほとんど使えなかったそうである。それでもなんとか笑い声の部分を取り出して、アニメに使ったそうである。

続いては、奄美地方の島歌のお話。といえばもうこの曲しかない。

M6 朝花

2番から手拍子入り、3番はアカペラ+手拍子での歌唱。
この歌を作るときに石川さゆりさんがイメージで浮かんできたことや、2年前にその石川さゆりさんが101枚目のシングルとしてカバーしてくれたこと、先日の青山でのコンサートでサプライズで登場し歌ってくれたことを話され、「想いは届く」ということ、そして樋口さんにとって歌は「祈り」に似ていて、願いや幸せを祈っているともおっしゃっていた。

M7 みみらく霊歌

長崎県五島列島にある福江島のみみらく伝説とちゃんここの舞とそこで出会った女の子のお話をされていた。その女の子に会わなければこの歌はできなかったともおっしゃっていた(青山でも同じ話をされていたと思う)。
そして、いろんな瞬間に歌はできることと、次に歌う歌も角智織さんと出会わなければできなかったとおっしゃり、会場に来ている大多数の人が待っていたであろうこの曲を歌う。

M8 手紙~親愛なる子供たちへ~

この歌を歌うときは必ず白いシャツを着るという樋口さん、この言葉(歌詞)を届ける通路になりたい、歌うたび毎回ちがう「手紙」になること、この「手紙」はすべての人に聞いてもらいたい希望の歌であり愛の歌であるともおっしゃっていた。

ここでいきなりメンバー紹介、忠太郎さんが紹介される。そして、忠太郎さんがギターを始めたきっかけが「所ジョージさん」であることも紹介され、忠太郎さんがソロで所さんの曲を演奏することに!

M9 シューマイ
M10 女はいやだね

忠太郎さんは、「女はいやだね」は、ギターを弾きながら歌うのは初めてだとおっしゃっていた。どちらもあっという間に終わる所さんらしい曲であった。

次の曲のタイトルを告げた瞬間、会場の一部から拍手が上がる。最前列にはその曲を心待ちにしていたと思われる人たちが固まっているようである。
歌う前に、この場所と前に座っていた女の子の名前(あずさちゃん)を確認し、いつものコールアンドレスポンスで曲がスタート!

M11 1/6の夢旅人2002

「広島」「三次市」「ジミーカーターセンター」「あずさ」をそれぞれコールアンドレスポンスで織り込んで歌っていた。

ステージから2人がはけると、手拍子と「アンコール」の声(「アンコール」の声を聞くのは久しぶりだ)。しばらくして2人が再び登場する。

アンコール1 咲ける花
アンコール2 よろこびの歌

「よろこびの歌」は立って歌われていた。20時40分、コンサートは終了。
会場ロビーでは、その後樋口さんが握手&サイン会を実施するとのことであったが、列車の時間も気になっていたので、会場を後にした。
その後、照明のほとんどない道を駅まで戻り、途中1回乗換えをはさんで2時間半強、列車に乗り続け、ようやく本日の宿泊地へと到着となった。

青山とはセットリストも違い、初めて聴く曲もあり、行って大正解のコンサートであった。
次は10月、大阪でのコンサート。すでにプレリザーブを申し込んでいる。無事にチケットをゲットして、楽しみたいところである。

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コメント

自分で記事を書いてからこちらにお伺いしましたが、
やはり、「おぉ、そういうこともおっしゃられてたなぁ」
と改めて思い出すことがたくさんありましたです。
ありがとうございます。
ということで、リンクを貼らせていただきました。
10月28日も素敵なものとなることを願って・・・。

投稿: Riezo | 2009.09.06 22:24

Riezo様
コメントありがとうございます。
記事拝見させていただきました。
Riezoさんの記事を見ていつも思うのは、出来事の「切り取り方」のうまさとそれに対する「想い」の表現が実にすばらしいということです。
「ああ、そこを取り上げるんだ」とか「なるほど、そういう風に思っておられるんだ」とか、私の記事にはない部分がたくさんあって、ブログの本来あるべき姿がRiezoさんの記事にはあるなあと思うわけです。
かといって、私がそんな風な記事を書けるわけもなく、樋口さんの歌詞を借りれば「僕はこれしか書けないってこと」(実際の歌詞は「描けない」ですが)といったところでしょうか(笑)

投稿: K_S | 2009.09.06 23:32

樋口了一さんのコンサートのスタッフの一員で影アナをしていたものです。
舞台そでから観させて頂きましたが心の底から 樋口さんに来ていただいて良かったと思いました。
『手紙』は介護の歌だと思っていましたが 生まれてこれた事に感謝する歌だと感じました。

少しの間だけしか樋口さんのお話を聴くことが出来ませんでしたが樋口さんもギターの森竹さんも優しくておもしろくて素敵な方でした。

また 遥々三次市甲奴町のジミーカーターシビックセンターまでお越しいただいて有難うございました。『賽は投げられた』を読んで嬉しくなって書きました。
旅の様子 これからも楽しみに読ませていただきます。

投稿: 佐預子 | 2009.09.07 17:13

佐預子様
はじめまして&コメントありがとうございます。
おおっ!コンサートスタッフ、それも影アナの方でいらっしゃいますか!
「手紙」の歌の感じ方が変わられたというのは、なんだかうれしく感じます。
甲奴町というところは、今回樋口さんのコンサートがなければきっと訪れることはなかったと思うのですが、私の母方の実家(岡山県真庭市)に雰囲気が似ていて、どこか懐かしく、心落ち着く場所だと感じました。
しばらく遠出の旅はできなさそうなのですが、またお読みいただければ幸いです。

投稿: K_S | 2009.09.07 23:15

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