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2009.10.29

樋口了一コンサート「手紙~親愛なる子供たちへ~」 at 大阪能楽会館に行く

ついにこの日がやってきた!樋口了一さんのコンサートが、大阪で行われた。
場所は大阪能楽会館。大阪駅から程近い場所にそんな「伝統芸能」を行う場所があるのは知らなかったし、そんな場所でコンサートが開かれるというのも驚きである。

仕事を定時で切り上げ、急いで会場へ向かう。会場時間の18時を少し過ぎたところで、会場に到着。

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会場前には人だまりが出来ていたが、これはチケットをまだもっていない人たちらしく、入り口から中へと入り、まずは自分の座席を確認・・・着席してみるとちょうど真正面に樋口さんが座るであろうイスとマイクがセッティングされている。東京でのコンサートのときと同じような感じである。
ステージには電子ピアノとギターがセッティングされており、今回は3名体制でのコンサートのようである。

開演時間が迫るにつれて、席がどんどん埋まっていき、いよいよ開演時間を迎える。
では、内容は続きへ。

まずは舞台の右手にある背の低い「切戸口」からピアノの岡本洋さんとギターの森竹忠太郎さんが登場。
忠太郎さんは席につくとギターのチューニングを始める。
しばらくすると「揚幕」が上がり、樋口さんが「橋掛かり」から登場!いつもの白いシャツである。

マイクの前に立ち、まずは1曲目から。

M1 ふるさと

続いてイントロ部分で「今日はようこそいらっしゃいました。どうぞ楽しんでいってください」とご挨拶。

M2 君が結婚するなんて思わなかった

2曲終わってMC。
大阪でこれくらいの人が来るライブはもしかして初めてかもしれないという樋口さん。今回の「能楽会館」の舞台について、床に壷が仕込まれていて、音が響くようになっているという。樋口さんは何か壷の中に生き物がいるんじゃないかとおっしゃっていたが(笑)。
さらに、前回の大阪でのライブは大阪ドーム近くの船の上で揺られながら実施したこと(2004年12月のクリスマスライブのこと)、そして今回の能楽会館と、大阪ではいつも不思議なところばかりでやるといい、笑いを取る。

続いての曲に行く前に、樋口さんは自分が熊本出身であるといい、客席に九州出身の方がいるか訪ねる。すると何名か手を上げたので、樋口さんが一人の方を上げて「どちらのご出身ですか」と尋ねると「済々黌高」と学校名で回答!その学校名は樋口さんの母校である。樋口さんは「57年卒の樋口です」と舞台から挨拶されていた(笑)。

続いての曲は、その九州にあるトキハデパートの70周年記念の歌である。トキハにいらっしゃったベックさんに頼まれて作った曲で、ベックさん自身は3年前になくなっていること、ベックさんが同志社大学出身であること、そして今日がベックさんの3回目の命日であることを話す樋口さん。何かしら不思議なものを感じさせながら3曲目へ。

M3 風の呼び声

歌い終わると樋口さんは、ベックさんの葬儀でこの歌を歌い、歌い終わった後「これからもよろしくお願いします」とおっしゃったそうで、今でも「ベックさん元気にしているかな」などと思うことがあるとのこと。

「今日はMCが長くなりそうだなあ」といいながら話を続ける樋口さん。
「手紙」という歌を聴いてコンサートに来られた方も多いだろうという話から、実は昔から手紙を元にした歌を作ってきたという話になる。
樋口さんは北海道と縁があり、少し「水曜どうでしょう」に触れつつ、鈴井貴之さんのラジオ番組に出演したときに、募集した「アニバーサリーな思い出」というテーマで送られてきた、封書の手紙の話を始める。当時釧路在住の主婦の方からの手紙で、ご主人からもらった言葉がアニバーサリーな思い出だという内容のもので、その手紙を基に作った歌が4曲目となる。

M4 words of Life

手紙の内容を元に、樋口さんはこの曲をつくり、鈴井さんは当時主宰していた「オーパーツ」という劇団でお芝居を作った。「主役、安田顕」と樋口さんが言うと会場からは笑いが。どうでしょうファンにはおなじみの安田さん、当時はアルバイトをしながら役者をやっていたと樋口さんは説明していた。
そして、そのお芝居には手紙の主人公であるご夫婦を招待し、限定500枚で作った「words of Life」のCDもプレゼントされたそうである。

続いて、樋口さんは「(能舞台なのに)今日はお面をかぶって踊れない分、サービスする」といってMCを続けていく。
樋口さんは日本の古いものが好きだという話から、長崎県五島列島の福江島にあるみみらく伝説とちゃんここの舞の話を始める。日本一美しい浜といわれる「高浜」で作った曲が5曲目となる。

M5 みみらく霊歌

現在この「みみらく霊歌」はレコーディング中で、そのレコーディングでギターを担当した吉川忠英さんが、レコーディングの後にお母様を亡くされ、チャゲ&飛鳥のコンサートで福江島に行ったときに、みみらく伝説の話を思い出して高浜まで行かれたそうである。
あと、この歌にまつわる話として、福江島で出会ったちーちゃんの話もされていた。

続いての曲は、樋口さんの娘さんの名前がタイトルの歌。言い易い名前なので、言い続けているうちに曲になったとのこと。

M6 ふたば

この曲の譜面を書いているときに、長男の一郎君がやってきて「一郎の歌はないの?」といわれて、適当に即興で歌ったら「そんなチャラチャラした歌はいやだ!」とダメだしされた話もされていた(すっかり定番ネタになりつつあるなあ)。

続いては九州の島の歌。とくれば、もうあれしかない。

M7 朝花

今回は手拍子なし。
ここまで立って歌っていた樋口さんが着席。
同郷の石川さゆりさんが2年前にカバーされ、今でもコンサートの最後に大切に歌ってくれていることを話されたのち、先日リハーサルと本番の間の時間が長かったので、その合間にギターの忠太郎さんがパチンコにいき、「パチンコ石川さゆり」を打ったところ、リーチで「天城越え」がかかり、大当たりすると「朝花」が流れたそうである。やはりパチンコだけに「花」が開くとおめでたい気持ちになると樋口さんはおっしゃっていた。

ここで忠太郎さんが退場し、ピアノの岡本さんと2人になったところでメンバー紹介。岡本さんは大阪出身で、吉本新喜劇をこよなく愛しているそうである(本当?)
再び手紙についての話になり、21歳のときにつくば博の会場で書いた未来に宛てた手紙(40歳のときに手元に届いた)の話を始める樋口さん。手紙の現物を手にして、中身を読み始める。

「全米大ヒットおめでとうございます」

しっかり笑いを取っていた(笑)
「グラミー賞」だの、「石原真理子と共演」だの、「結婚しているならカワタマリコさん」だの(樋口さんはこのカワタマリコさんという人の記憶がないらしい)、とんでもない内容が続く中、未来の自分の仕事についての部分だけは当たり(歌を歌っている)。この「未来への手紙」ネタも「鉄板ネタ」かもしれない(笑)

続いては、昔の自分のことを思い出しながら作った歌。

M8 きみへのうた

樋口さんは、多くの人を赦せるようになりたいと思っているそうである。
ここで岡本さんが退場し、忠太郎さんが再び登場し、樋口さんがメンバー紹介。
忠太郎さんは大学の後輩で、サークルに入ってきてギターを弾いている姿を見て自らのバンドに誘ったそうであるが、忠太郎さんは「3度3度のご飯のほうが大事ですから」と答えたらしい(笑)
そんな忠太郎さんがギターを始めたきっかけは、所ジョージさん。
樋口さんは、いまや所さんがミュージシャンであることを知らない人も多いだろうといいながら、忠太郎さんは所さんの歌には名曲がいっぱいある、その歌をコピーしているうちにミュージシャンを目指すようになったのだと説明する。決してエリッククラプトンではないと(笑)
という展開となれば、次にくるのはもうアレしかない。「ちゅーちゃんコーナー」である(特にタイトルコールはなかったが)。

樋口さんは、忠太郎さんに曲をリクエスト。
時間があまりないので短めの曲をということで、忠太郎さんは「広島の三次では受けてよかった曲」といって(昔のマギー司郎さんのマジックみたいだと思ったのは私だけか?)演奏。

忠1 「女はいやだね」

ちょっと練習してから(笑)演奏されていたのだが、客席の反応は・・・まああんなものか(笑)

最近手紙を書いたかという話で、忠太郎さんは所さんのCDを買ってハガキ(送るとCDがもらえる)を送ったのだが、まだCDが来ないのでレコード会社に電話したらもうしばらくお待ちくださいといわれたので、ますます楽しみになっていると話されていた。

また、今回の大阪ではいらっしゃらないのだが、東京のコンサートでは出演されていたパーカッションの三沢またろうさんが、苫小牧に一人で暮らすお母様にボケ防止のためだと年齢にちなんで80枚の官製はがきを送ったところ、毎日はがきが届くそうで、それの返事をまたろうさんは書いているそうである。

樋口さん自身は、心に留めておきたいこと、永久に残したいときに手紙を書くともおっしゃっていた。

そして、ポストマンライブは44回目が終わったところで、北は札幌から南は鹿児島まで訪れているそうである。もちろん大阪にもお越しになっていて、大阪ではご夫婦2人と犬2匹の前でやったことがあると話された後、一番前の席にそのご夫婦がいらっしゃっていることを紹介されていた。
ポストマンライブは今後も何年もかけて届けていきたいともおっしゃっていた。

そして、いよいよ次がその曲である。いつものように、自由に、今までの自分を振り返りながら聴いてほしいとおっしゃってから9曲目へ。

M9 手紙~親愛なる子供たちへ~

先日の「ミューズの晩餐」でもおっしゃっていたが、樋口さんにとってこの歌はゆるぎない安心感を得られる歌で、いろんな風に受け止めてもらいたいこと、この歌は希望の歌であり、命の賛歌であるとおっしゃっていた。そして、この歌の歌詞を聴いて楽になれそうな人がいれば、ぜひ郵便配達してほしいともおっしゃっていた。

ここで再び立ち上がる樋口さん。
続いての曲は、長男・樋口一郎くんがショッピングセンターで「お父ちゃん大好き!」といって走ってきたときの満面の笑顔を見て作った曲である。

M10 HOW

「ここからいつものように急上昇します」という樋口さん。「いつものように」がわかっている人がこの中にどれくらいいるのかわからないが(笑)、ここからはアップテンポの曲が続く。
まずは、今はずいぶん有名になってしまった大泉洋というもじゃもじゃ頭の俳優が、発売されたばかりなのにスタジオで歌い散らかしていった(笑)というあの曲。1年中、1日1日が記念日だという曲。

M11 Anniversary song

続いては、熊本から歌を歌うために19歳で上京し、二度と帰らないと思っていたその当時の気持ちを歌った曲(今は、ふるさとが大事だと思っているそう)。29歳でデビューした自分と、29歳で絵を描き始めたあの画家とを重ね合わせた名曲(個人的に大好きな1曲!)である。

M12 GOGH
切れ目なく次の曲へと入る。コンサート本編最後の曲は、これしかない!!
M13 1/6の夢旅人2002

コール&レスポンスは「大阪中を僕らの」「能楽会館中を僕らの」など。

ここでいったん全員退場。でももちろんこれで終わるはずがない。
再び3人が登場、アンコールが始まる。ここで、ポストマンライブで訪れたご夫婦の奥様から樋口さんに花束が贈られていた。

樋口さんは言う。
「アンコールの拍手は僕にとっての宝です」

アンコール1曲目は下北沢の路上詩人・竹内めぐみさんの詩に曲をつけた歌。

ア1 咲ける花

次回の大阪でのコンサートは未定だが、アルバムを来年には発売になるようにがんばっているという樋口さん。もちろん、ポストマンライブも行っていくし、インストアライブなどがあれば気軽に来てほしいともおっしゃっていた。

ここで改めてメンバー紹介をした後、最後の曲へ。
レコーディングはしていない曲だが、「手紙」を訳した角智織さんがこの曲を聞いたときに「苦しむ者は幸いです」という言葉を思い出したという。樋口さんは、苦しいことやつらいことがあったとしても、それには理由があり、成長するための糧だと思うとおっしゃっていた。

ア2 よろこびのうた

初めて聴いたときからこの歌は心に響くものがあったのだが、今回はこれまで以上に心に染み渡って聞こえてきた。もう少しで「やられる」ところであった(苦笑)。

これにてコンサートはすべて終了。CD購入者には握手会があるとのことだったが、早く帰って記事を書きたい思いが強かったので、帰宅の途へとついた。

能楽舞台でのコンサートということで、いったいどうなるのかと思っていたのだが、舞台との距離も近く、一体感を感じられるコンサートだったと思う。やはり生歌に勝るものなしである。
次のコンサートが今から待ち遠しい。いつになるかはわからないが・・・。

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コメント

K_Sさん、こんばんは!
私もコンサートに参戦しました!座席は1番前の端っこらへんにお友達4人で行きました。
曲はもちろんですがMCも面白くとても楽しい2時間でした!
最後に歌われた「よろこびのうた」はじめて聴きましたがいい歌ですね!
私はいつも1/6の夢旅人2002でボロボロ涙がでます(笑)
また大阪でコンサートがあったらいいですね!

投稿: ひろりんりん | 2009.10.29 23:28

ひろりんりん様
コメントありがとうございます。
「よろこびのうた」、いいですよねえ。初めて聞いたのは確か前橋のインストアライブだったと思うのですが、聞けば聞くほど心に染み入るいい曲だと思います。メロディと歌詞は大体覚えてしまいました(笑)
「1/6の夢旅人2002」で涙が出るというのもわかりますよ。
今度はいつ大阪でコンサートがあるんでしょうねえ。今から楽しみですね。

投稿: K_S | 2009.10.30 00:13

K_Sさんこんにちは
多分、ひろりんりんさんの隣に座っていました(笑)
ライブ素敵でした。ほんとに堪能できました。
能楽堂という空間も、全く違和感なく合っていましたね。
生でお聞きするのは、茶屋町のタワーレコードでのインストアライブ以来だったので、感激もひとしおでした。
「手紙ー親愛なる子ども達へ」は棟にしみこんでいくようで、
TVで聞くのとは全然違う印象でしたね。
私も「よろこびのうた」大好きになりました。
これ、合唱曲になって、若い子達に歌ってほしいなぁ・・・なんて思ってしまいました。
次回の(有料(笑)ライブ(何年先でしょうか?)楽しみです。

投稿: まねぴー | 2009.10.31 05:47

まねぴー様
コメントありがとうございます。
最前列の方が勢ぞろいですね(笑)
能楽堂の音の響き方が樋口さんの歌声とぴったり合っていたように感じましたね。
「よろこびのうた」の合唱曲!それはぜひとも聞いてみたいですね。メロディとコードは大体拾えるので、あとは楽譜を書く能力さえあれば・・・ありませんなあ(苦笑)
次のライブは、新しいアルバム発売に合わせて・・・なんてことにならないでしょうかねえ?
出来るだけ早く行われるといいなと思います。

投稿: K_S | 2009.10.31 10:33

こんにちは、樋口ファン歴7年のくろちゃんと申します。
いつも詳しくライブの様子を伝えて下さってありがとうございます。
遅くなりましたが、ここに書かせていただきます。
能楽堂というところは、能の舞手の方々が、ひざなどを傷めないよう、柔らかい材質の床になっている…という事で、重い機材は舞台にのせられないそうです。
だから、シンプルなアコースティックライブに限られるみたいですよ。
そんなデリケートな場所での特別なライブ、本当に見たかったですが、ここを読ませていただいて、行ったような気分になれてうれしいです。
本当にありがとうございます。m(__)m

投稿: くろちゃん | 2009.11.02 08:13

くろちゃん様
コメントありがとうございます。
能楽堂の舞台の秘密、教えてくださりありがとうございます。
本当に特別なライブだったんですね。
「行ったような気分になれてうれしい」というお言葉、大変うれしいです!

投稿: K_S | 2009.11.02 21:48

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