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2009.11.23

鉄道系博物館はしご旅

土曜日昼に仕事が終わり、またまたどこかに出かけたいなあと思いながら、ネットでいろんな「乗り物」の空席状況を見ていたら、偶然にも「1席」空席を発見したので、その場で予約。
到着地での予定を考えずに、旅に出てしまった・・・ついこの間こんなことを書いたというのに(苦笑)。

もう少し「計画性」や「目的」を持たないと厳しい旅になるような気はする
(2009.11.21の記事より)

ただ、今回は最初の「移動」にかなり時間がかかるのでその間にある程度の「計画」や「目的」は考えられそうである。その最初の移動手段は、モブログでもUPしたこちら。

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大阪-東京間を結ぶ深夜バス「プレミアムドリーム号」である。このバスの1階席は4席しかない「プレミアムシート」。こちらが1席だけ空席だったのである。
ほぼフラットに近い形で倒れるシート、地上デジタル放送が見られるテレビなどが完備されており、快適な空間である。まあ欲を言えば、路面の振動が結構伝わってきて、それに慣れるまでは寝にくいのだが、走っているうちにそれに慣れてしまい、むしろ休憩停車中に目が覚めてしまうこともあった。何はともあれ、いつもの深夜バスよりもかなり「楽勝」で東京駅に到着となった。
さて、ここからどうするかである。バスの中で考えていたのは、先日公開となった鉄道博物館の「0系新幹線」展示である。最初期型の貴重な車両が展示されており、一度見に行かねばと思っていたところ。というわけで、行き先を鉄道博物館に決定。
鉄道博物館までの移動には、東京駅からのアクセスにちょうどいいきっぷがあったのでそちらを購入した。それがこちら。

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「新幹線&鉄道博物館割引きっぷ」である。これは、東京(上野)-大宮間の新幹線自由席+ニューシャトルの鉄道博物館駅の往復乗車券と、鉄道博物館の入場引換券がセットになっているもので、お値段3,500円。
開館時間にはまだ早すぎるので、とりあえず大宮で時間をつぶすことにして、まずは新幹線に乗り込むことにする。ホームに上がると、ちょうど仙台行きのやまびこ号が発車するところだったので乗車。

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車両は「はやて+こまち」だったので、「こまち」の車両に乗車。東京駅から大宮駅までは、在来線(京浜東北線)なら47分かかるところ、新幹線なら25分である。

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大宮駅到着。ここで朝食をとりながら時間をつぶした後、ニューシャトルで鉄道博物館駅へ向かう。

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乗車時間2分で、鉄道博物館駅に到着。

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駅構内には、0系新幹線の展示をPRする看板が設置されている。
改札を出ると、鉄道博物館入口までのプロムナードにシャッターが下ろされており、駐車場の入口横から入場するよう誘導される。

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中には大勢の人が開館を待っている。入場までどれくらい時間がかかるのだろうか・・・10時から順次入場が始まり、10分ほどで中に入ることが出来た。総合インフォメーションで引換券と入場カードを交換、館内へと入る。

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こちらのカードは帰るときに要返却となる。
多くの人が「ミニ運転列車」の予約に並ぶのを横目に、目的の場所である「0系新幹線」の展示場所へと向かう。ヒストリーゾーンの一番奥、SL・C51のその先に入口があった。

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では、いよいよ中に入る。

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おおーっ!きれいに整備されている。では、早速階段を上がって車両を見学させていただく。

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列車名・行き先表示・号車番号・座席区分のいずれもがLEDでもなく、回転幕でもなく、「サボ」である。

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「車掌DJ」は乗務していない(わかる人向け)。

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懐かしい転換クロスシートの車内!

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窓からは懐かしい新幹線の写真が見える。

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これは新幹線の試験車両。

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輸送中の0系と寝台特急「さくら」(20系)。

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車庫に並ぶ0系。

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0系走行シーン。
車端部では、中の機器が見えるようになっている。

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見えるといえばこんなものも見える。

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ここまでみせなくてもいいのに(笑)
あと、「そういえば、こういうのあったよなあ」と思ったものがこちら。

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冷水機。当時、意味もなく紙コップを「記念に」と持ち帰った人も多いのではないだろうか?
車両を出る。そこは開業当初の東京駅ホームをイメージしたものになっている。

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開業当時の写真もパネル展示されていた。

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ホームには階段が取り付けられており、車両の下も見学できるようになっている。

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また、展示室壁面には、新幹線が出来るまでの歴史年表や、起工式に使われたクワなども展示されている。

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いろんな場所で0系は展示されているが、この鉄道博物館の0系は、最新の展示ということもあるだろうが、非常に内容が充実していて、満足感を得られるものであった。

さて、目的の「0系」見学も終わり、JR貨物の「鉄道コンテナ輸送50周年記念展示」(写真撮影禁止)を見終えると、館内の混雑が気になり始めた。これ以上ここにいるとまたいつものように人ごみにやられてしまう。どこか別の場所へ行こうか・・・そのとき、頭の中に2つの場所が浮かんだ。どちらも私鉄の博物館である。携帯で場所を確認し、ルートを検索・・・どちらも開館時間内にまわることが出来そうである。
というわけで、鉄道博物館を後にし、大宮から新幹線に乗車。

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「Maxたにがわ」に乗車し、上野駅で下車。地下鉄銀座線に乗り換えて浅草へ。
浅草からは、東武鉄道に乗車して、東向島駅で下車。

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この駅の高架下にあるのが「東武博物館」である。

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入館料200円を払い、中へ。まず目に入ってくるのは、SL「5号機関車」。

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解説板によると、明治32年の北千住-久喜間開業に先立ち、明治31年にイギリスから輸入された機関車のうちの1両で、昭和40年まで伊勢崎線の貨物列車を牽引していたそうである。
その隣には、電車「デハ1形」が展示されている。

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こちらの車両は、大正13年に東武電鉄初の電車として製造されたもので、昭和31年からは工場の車両入替用として使われていたそうである。こちらは車内も見学できるようになっている。

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実物車両はこれ以外にもたくさん展示されている。

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1951年に日光・鬼怒川線の特急用車両として登場した5700形(前面部分のみ)。

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日光・鬼怒川線特急車5700形。こちらは、車内を見ることが出来る。

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東武鉄道最初の電気機関車ED101形。

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東武鉄道の標準形電気機関車ED5010形。

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東武の特急車両といえばこれ!のイメージが強い1720系。車両は館外に展示されているが、車内は館内から見学できる。

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1720系の隣に展示されているのが日光軌道200形。

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こちらも館外に展示されているが、車内は館内から見学できる。

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さらに、道路を渡った先に「SLスクエア」というものがあり、こちらには「6号機関車」が展示されていた。

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鉄道車両以外のものとしては、キャブオーバーバスやロープウェイのゴンドラなどというものも展示されている。

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エンジンが運転席の真横にある。

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また、ここでも運転シミュレーターは大人気。電車だけでなく、バスのシミュレータもある。

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さらに、東向島駅ホームの下に設けられた「ウオッチングプロムナード」からは、走行する列車を見学することも出来るようになっている。

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そのほか、東武鉄道の歴史が車両の移り変わりや路線の広がりとともに紹介されており、さらに電車の走る仕組みや安全に走るシステムの紹介もあり、これで入館料200円はかなりお得。
さて、一通り見学し終えたら、もう一つの場所へ移動することにする。
まずは、東向島駅から浅草行きに乗車、曳船駅で乗り換える。

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地下鉄半蔵門線を経由し、そのまま東急田園都市線に乗り入れ、降りた駅は宮崎台駅。

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この駅を降りてすぐの場所にあるのが、「電車とバスの博物館」である。

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入り口までの通路には、東急の電車とバスの写真が飾られており、それぞれの歴史がわかるようになっている。

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入り口の手前には踏切が設置されており、宮崎台駅に急行列車が近づくと遮断機が下りるとのこと。

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さて、館内に入り入館券を購入。入館料はなんと100円!

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入館券を自動改札に通して中に入り、一番初めに目に飛び込んできたのがこちら。

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懐かしい日本エアシステム(JAS)の飛行機の模型である。生まれてはじめて乗った飛行機がJASのこのデザインの飛行機だったので特に思い出深い。
右手には鉄道パノラマが設置されている。

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奥へ進んでいくと、昭和30~40年ごろの高津駅を復元した展示物がある。

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その奥にはデハ1形車両が設置されている(こちらも復元したもの)。

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お父さん・お母さんたちの休憩スペースになっている・・・。
その隣には、電車の安全運行システムの解説コーナー。

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こちらでも模型を運転できるコーナーに行列が出来ていた。
階段を下りていくと、バスが2台展示されている。

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うち1台は、日本初のデマンドバス「東急コーチ」の1号車で、運転シミュレータも設置されている(写真撮影失敗・・・)。
その隣に展示されているのが、玉電(デハ200形)。

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2両編成の玉電も休憩スペースになっていた。
そして、ここにも電車運転シミュレータはある。

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こちらは8090系。1980年に登場したステンレスカーである。
そしてもう一つ、1931年に登場したモハ510型にもシミュレータが設置されている(こちらも撮影失敗・・・疲れていたのか?)。
シミュレータといえば、飛行機(YS-11)のシミュレータが道路を挟んだ先の「イベント館」に設置されている。

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入り口に見えるのは、モハ510形。

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シミュレータはこちら。

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体験するだけの気力がもうない・・・。
こちらのイベント館には図書室が設置されており、ビデオの視聴も可能となっている。

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再び博物館に戻る。シミュレータのあるフロアから階段で上がると、また車両が展示されている。

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1989年まで東横線や目蒲線などで活躍したというデハ3450形。
さらに階段を登ると、博物館の入口へとたどり着く。
時刻は15時を過ぎたところ、今からなら十分帰宅できる時間である。というわけで、再び宮崎台駅から電車に乗り、あざみの駅へ。

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あざみのからは横浜市営地下鉄に乗り込み、新横浜駅へ。新横浜から新幹線に乗車し、帰宅の途へとついた。

今回の旅は、出発のきっかけはひどいものであったが(苦笑)、回った3つの鉄道系博物館はいずれも見ごたえがあったので、今度は人の少なそうな日にじっくりと訪れてみたいと思う。

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