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2010.02.01

樋口了一コンサート「手紙~親愛なる子供たちへ~」 at 飯塚に行く

2010年1月31日(日)、福岡県飯塚市で樋口了一さんのコンサートが行われるということで、前日から福岡入りし、1泊(前日の行動はこちらの記事)。
当日朝、ホテルを出て向かったのは福岡空港。ここでレンタカーを借りる。コンサートの会場時間は15時なので、その時間まで志賀島一周など適当にドライブしてから、会場へ。

駐車場に車を止め、会場内に入る。会場の飯塚コスモスコモン中ホールは600名弱のキャパである。
ステージ上は、先日の岐阜・船津座同様に手にはグランドピアノが置かれ、上手にギター、中央にボーカル用のイスがセッティングされている。
チケットの席は、会場のほぼ中央あたり、ちょうど樋口さんのマイクが真正面に見えるなかなかの場所である。

15時31分、1ベルと注意事項のアナウンスが入り、15時36分、場内の照明が落とされ、ピアノの岡本さんとギターの森竹さんがスタンバイ、その後樋口さんが登場し、中央のイスに座る。
1曲目のイントロが始まり、樋口さんにスポットが当たる。いよいよコンサートの始まりである。

M1 HOW
曲が終わると、「こんにちは、みなさん。樋口了一です。」とご挨拶される樋口さん。飯塚に来るのは初めてだと言った後で、「お隣の熊本出身でございます」というと客席から「ほー!」と声が上がる。これで客席は樋口さんの「ホーム」に!
樋口さんは、地元九州のライブということで、ゆるくなって、MCにも九州弁になってしまうとおっしゃっていた。
「HOW」の1行目の歌詞について、お子さんとのエピソードから、いろんな人の笑顔や優しい気持ちの中に逐一神様がいると思えて、急いで作ったと説明。
続いて、「しょっぱなから宣伝しますけど」といいながら14年ぶりのオリジナルアルバムについて触れる樋口さん。次の曲は、長崎の五島列島の曲ということで、「五島列島にいったことがある人」を客席に尋ねると、かなりの拍手が起こり、樋口さんは「他の場所では(行った事がある人を)聞いてもいない」とおっしゃっていた。さすが地元・九州である。
みみらく伝説とちゃんここの舞の説明をした後、この歌を九州でやれるのがうれしいとおっしゃっていた。

M2 みみらく霊歌

歌い終わって、この歌を作った日本で一番美しいといわれる高浜に「いったことありますか?」とまた尋ねる樋口さん。こちらもまた拍手が多い。樋口さんは「きれかですよね」「夏にいかれましたか?」「夏は海水浴でにぎわうけど、秋は人がいない」などと話され、さらに夕陽が水平線に沈むところを昔の人が見て、その夕陽の中に会いたい人を見つけたのが、みみらく伝説の始まりだったのではないかともおっしゃっていた。

次の曲もアルバムに入る曲で、大分に関連しているということで、大分から来た方を尋ねる樋口さん。拍手があり、他のお客さんも少し驚いた様子。樋口さんいわく、九州の方言は福岡・熊本・長崎が似ていて、大分・宮崎が似ているそうである。

M3 風の呼び声

歌い終わって、この歌を作ってくれと依頼された別宮さんのエピソードを話されていた。
続いて「今日は日本中を旅しますので」と言って「大分から宮城県の北部・栗原市」へと移動させる樋口さん。「いったことある方」をまた尋ねると、これまた拍手が!「さすが都会ですね」と樋口さんはおっしゃっていたが、拍手していたのは「どうでしょうファン」のような気がする(私も含めてだが)。
今は廃線になった「くりはら田園鉄道」(くりでん)の駅の木のベンチに座っていて、目に留まった黒電話や硬券を見て、自分のふるさとにいた夏を思い出して作った曲と紹介。

M4 Windy Train

「くりでん」は、地元熊本の豊肥線に似ている感じがしたという樋口さん。「くりでん」に乗るために東北新幹線「はやて」に乗っていったのだが、「はやて」という風に関する名前の列車なのに、窓は開かず、「くりでん」は時速40キロくらいなのに窓は開けっ放しで風を感じながら走る、どちらが風の電車かといえば、「くりでん」なので、曲名を「Windy Train」にしたと話した後、こんな話もされていた。
知り合いのニューヨーク出身のアメリカ人・マイケルに、この「Windy Train」という英語について「変な英語でんな」と言われたそうである(彼は英語と関西弁しかしゃべれないらしい)。でも「詩やったらなんでもええねん。だからええよ。」とも言われたそうである。
さらに、先日中島美嘉さんに書いた曲「song for a wish」が、最初は「song for wish」だったのだが、マイケルに聞くと、「どう考えても変やわ。変えたほううがいい。“a”入れなさい」と指摘されて、曲名を変えたともおっしゃっていた。

続いては宮城県から「おとぎの国」へといざなう樋口さん。ひらがなの「ほ」の字を頭に思い浮かべて、子供に帰って無邪気に聞いてくださいとおっしゃっていた。

M5 ほのうた

歌い終わった後は、いつもの「クレイアニメ」から「ほのうた」CDの宣伝へ(「買えば見れるんです」(笑))。一郎君のお話もされていた(詳細は、岐阜・船津座の記事へ)。

続いては、石川さゆりさんがカバーした歌。「おとぎの国」から奄美諸島に移動である。ここでも「言ったことがある方」を尋ねていたが、こちらはパラパラと拍手があった。
地元の方の「朝花節」を聞きながら、頭の中に石川さゆりさんが出てきて、一人の女性の一生の物語が出てきて作った曲である。

M6 朝花

今回も2コーラス目から手拍子入り。
樋口さんは、デビュー当時はラブソングといえば「男女」のものだと思い、そういう曲ばかり作っていたが、あるときから親子愛や友情などいろんな「愛」があることに気づき、大きな意味での「ラブソング」を作ってみたいと思い最初に作ったのが「朝花」だとおっしゃっていた。
歌詞の中にある「子は育ち~」の部分は、子供がいないときに作ったのだが、作った1ヵ月後に自分が親になることがわかった、自分の歌は将来を予言することがあるという樋口さん。
「瞬きの合間に~」の歌詞と八代平野をドライブしていたときに樋口さんのお父さんが「人生一瞬やったね」とすがすがしくうれしそうに言われたエピソードを話され、樋口さん自身も自分の子供にそうつぶやいてみたいという憧れがあるともおっしゃっていた。

今度はブラジルへ飛んでくださいという樋口さん。
「手紙」の歌詞との出会いなどを語った後、この歌は「希望の歌」であること、自由な気持ちで受け取ってほしいとおっしゃっていた。

M7 手紙~親愛なる子供たちへ~

樋口さんはこの歌を歌っているうちに、自分自身が毎回救われている1人だということに気づいたそうで、ここに居合わせる人と一緒に作っている曲だともおっしゃっていた。
ポストマンライブはこれからも続けていくという話の流れから、レコード大賞の打ち上げ会場で、挨拶をしたときに、「これからも郵便配達していきます」としか言えず、きっとあの場にいた人たちは、樋口さんを「郵便配達人」だと思ったのではないかとおっしゃっていた(笑)

ここからは元気な歌をやっていくので、手拍子、足拍子など、筋を痛めないようにと言いながら、2曲続けていく。

M8 GOGH
M9 1/6の夢旅人2002

「GOGH」「夢旅人」ともに、歌詞が怪しげな部分があったのは、気のせいということにしておこう(苦笑)
「2002」のコール&レスポンスは、「飯塚中」「コスモスコモン中」「福岡中」「九州中」「西日本中」「地球中」「銀河中」など、どんどんエリア拡大(笑)。さらに、無伴奏やマイクを使わずにコール&レスポンスをあおる部分もあり、なかなかアグレッシブであった(笑)

これで本編部分は終了。いったんはけた後、再度アンコールで登場。
「(九州でのコンサートは)帰ってきた感じがする」とおっしゃる樋口さん、カズーという楽器を持って、アンコール1曲目へ。曲名を告げると拍手が起こる。皆さんご存知の様子。樋口さんは「じゃあ、話早かですね」といいながら、歌の練習をさせる。練習が終わると「さすがです。次は今の2.5倍ずつで歌ってください」と言って演奏開始。

アンコール1 切手のない贈り物

人数の違いもあるのだろうが、ものすごい完成度であった。樋口さんも「素晴らしい!」と一言。
アルバムにはデキシーバンドバージョンで収録されているそうである。

ここでメンバー紹介。ギターの森竹忠太郎さんの紹介のところで、樋口さんが「(彼は)僕の大学時代の後輩です」というと客席がザワザワ(笑)樋口さんは、「僕は大学中退しているので、大学の後輩ではないですね、というかそれでじゃないですよね」とおっしゃっていた・・・。

アンコール最後の曲は、アルバムのタイトルチューン。いつかこの歌のような自分になれたらいいなと、未来の自分と未来のみなさんにプレゼントしたいとおっしゃっていた。

アンコール2 よろこびのうた

「また来ますけん。待っとってください。」と樋口さんがおっしゃって、17時23分にコンサートは終了。
コンサートの後は、CD即売&サイン会が行われたのだが、飛行機の時間が迫っていたので、急いで会場を後に。途中、渋滞に巻き込まれながらも何とか福岡空港まで戻り、車を返却。
無事に大阪行き最終便に搭乗。到着が若干遅れたため、その後のバスや電車の乗り継ぎがうまくいかず、時間が思ったよりかかったものの、何とか帰宅することが出来た。

木曜日から日曜日まで休みを取っての「樋口了一コンサートはしご旅」は、今年最初の大移動を伴う「旅」であったが、かなり充実した旅になった。今年はあと何回樋口さんの「生歌」を拝聴することができるだろうか。可能な限りその現場に行きたいものである。

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