あなたも列車の運転士になれるかも!ただし自己負担で。
子どものころ、大きくなったら電車の運転士になるという夢を持っていた人は結構いるのではないだろうか。
でもその夢を本当にかなえられた人はそう多くはないはずである。
夢をかなえられなかった多くの人たちは「電車でGO!」や「トレインシミュレータ」でその夢を少しかなえた気分になったり、あるいは碓氷峠鉄道文化村に通いつめてEF63の運転体験に挑戦する人もいるだろう。
それでは飽き足らないという方にぴったり(?)な、「夢」を実現できる方法が登場した。
運転士求む ただし訓練費700万円負担を いすみ鉄道(asahi.com)
記事によれば、千葉県の第3セクター鉄道であるいすみ鉄道が、社会人対象の運転士の養成プランを発表したとのこと。
いすみ鉄道に現在在籍する運転士は、JRからの出向とそのOBら11名で、年齢は40代~60代。ベテランの引退時期が迫る一方、新卒の正社員を採用する財政的余裕がない。
そこで、今回のプランが登場となったわけである。
運転士になるためには、鉄道会社に勤務し、動力車操縦者運転免許の学科試験や実技試験に合格しなかればならない。そのために、まずは4月に学科試験、面接、身体検査などで選考し、5月に数人を嘱託社員として採用。その後、週1回講義を受け、その後週数回、乗務訓練をした後、学科試験や実技試験を受ける。
試験に合格すれば、半年ほどベテラン運転士と同乗して習熟度を上げた後、嘱託乗務員(運転士)となる。週末を中心に週1回以上は勤務することになるそうである。
訓練期間は1年半ほど。訓練期間中も有給で、乗務員として採用後は社内規定の給与が支払われるが、訓練費として700万円を自己負担する必要がある。
ちなみに、給与は嘱託で週2回勤務の場合、月収は10万円弱とのこと。
なかなか厳しい条件ではあるが、本物の運転士になれるチャンスはそうめったにあるものではない。
応募資格は訓練や勤務をこなせる地域に住み、50歳代を上限とするが、性別は問わない。今月下旬に大多喜町で開かれる説明会は参加費5千円となっている。
そういえば以前読んだ小説「D列車でいこう」に、似たようなストーリーがあったような気がする。久しぶりに読み返してみようかと思う。
(追記)2010年4月15日に募集が締め切られ、全国から6名の応募があったそうである。
いすみ鉄道:乗務員訓練生、全国から6人応募 /千葉(毎日.jp)
4月18日に選考会を開き、若干名を内定、5月10日付で採用する予定とのこと。
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