新在直通の目玉!フリーゲージトレインの実用化はもうすぐ!?
新幹線と在来線が直通運転する(新在直通)といえば、これまでは山形新幹線や秋田新幹線のように在来線の線路の幅を新幹線に合わせて拡げるということが行われてきた。
もう一つの方法としては、車両についている車輪の幅を可変させる「フリーゲージトレイン」を開発し走らせるというものがある。こちらも開発が進められてきたのだが、ようやく実用化が見えてきたようである。
フリーゲージ 実用化にめど 新幹線長崎ルート 着工に一歩前進(SankeiBiz)
記事によれば、国土交通省の「軌間可変技術評価委員会」が会合を開き、昨年12月に九州新幹線の新水俣-川内間で行われた走行試験で、フリーゲージトレイン車両が時速270キロでの高速走行と、軌間変換での車輪の正常な動作について、技術の実現のめどが立ったと結論づけたとのこと。
これにより、フリーゲージトレインが実用化に向けて一歩前進したといえるのだが、一方で在来線の曲線区間においては、現行の特急よりも減速(時速10~40キロ)したため、今後は車両の軽量化などによって曲線区間でのスムーズな走行を目指すほか、車輪・車軸周りの部品の磨耗についても検証を重ねていくことを決めたそうである。
記事の中では、フリーゲージトレインの導入を検討している路線として九州新幹線の長崎ルートの名前が挙がっていたが、これ以外にも岡山から四国方面・山陰方面への導入なども地元自治体などから要望が挙がっていて、駅近くに看板が設置されているのを見たこともある。
線路の幅を変えずに済むので、導入コストが少なくて済むということを考えているのかもしれないが、実際には軌間変換装置を積んだフリーゲージ車両は、軽量化を目指すとはいえ通常の車両よりも重いため、軌道に負担がかかるので、路盤強化やメンテナンスもこれまで以上にコストがかかるものと思われる。
それでも、新幹線に直接乗り入れて、乗り換えなしで移動できるというのは、利用者にとってはありがたい。今後の開発動向も注目していきたいところである。
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