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2010.12.31

年末恒例の旅(3)旅の終わりは個室寝台車で

旅最終日。
ホテルをチェックアウトし、一旦札幌駅へ。荷物をコインロッカーに預けて身軽になってから、市電に乗車。
いつものように電車事業所前で降りて、車庫のほうへ向かうと、動くあいつを発見!

2010_1227_31eastjapantrip0293「ササラ電車」である。留め置きしているのを見たことはあるが、車庫の中とはいえ実際に走行しているのを見るのはこれが初めてである。

何枚か写真を撮り、再び市電に乗って全線乗車した後、再び札幌駅へ。
ちょうどお昼時だったので、駅そばのビルに入っている回転すしで昼食を済ませ、荷物をコインロッカーから取り出し、ホームへ。待つことしばし、いよいよ帰りの列車がやってくる。

2010_1227_31eastjapantrip0311大阪行きの臨時寝台特急「トワイライトエクスプレス」である。
過去に何度か乗車したことはあるのだが、かなり久しぶりの乗車である。
今回はこれに乗ろうと、1ヶ月前の発売日にみどりの窓口に並び、マルスをたたいてもらったのだが、希望していたA個室ロイヤルは案の定満席で取れず、B個室のシングルツインを確保していた。
その後もあきらめきれず、旅の出発前に何度か窓口に出向いて調べてもらったのだが、やはり満席に変わりなく、「まあ、とりあえず乗れたらいいか」と思っていた。

しかし。

前日、「はまなす」で札幌に到着し、ちょっと「乗り鉄」した後に札幌駅のみどりの窓口に立ち寄って、まあないとは思うけど、念のため、一応確認だけと思ってたずねてみると、なんと!Aロイヤルに空席が1つあるという!もちろんその場で乗車変更をお願いした。
したがって、今回乗車するのは「A個室ロイヤル」である。

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室内の様子などは、もうこれまでに多くの方がHPやブログでUPされているので、詳しくは紹介しないが、少し写真で見ていただこう。2010_1227_31eastjapantrip03212010_1227_31eastjapantrip0377

ソファー。これがスイッチひとつでベッドに早変わりする。2010_1227_31eastjapantrip0380

広い!寝返り打って1回転半できる(笑)2010_1227_31eastjapantrip0350

上の段にドライヤー、下の段にビデオとオーディオの機械。オーディオは、飛行機のものに近い雰囲気で、落語が入っているものもあった。2010_1227_31eastjapantrip0342

こちらはシャワー。20分間お湯が出る。
さらにトイレと洗面台も完備。2010_1227_31eastjapantrip0345_22010_1227_31eastjapantrip0346

これならもう一歩も部屋から出なくてもいいくらいだ。

乗車してしばらくすると、ウェルカムドリンクのサービスがある。普段は飲まないのだが、せっかくなので、こちらをいただく。2010_1227_31eastjapantrip0340

ワイン(白)である。これにおつまみと缶の緑茶1本がついていた。
それから、夕食は列車内のレストランで食べようとすると、事前予約が必要で、お値段もすごいことになるので、今回は車内で予約できるお弁当をいただいた。それがこちら。2010_1227_31eastjapantrip0374

五稜郭駅(運転停車)で積み込まれるというこのお弁当、1500円でこのボリュームなら十分であろう。どれもおいしかったのだが、かにの天ぷらが一番おいしかった。

弁当を食べ終わってしばらくすると青函トンネルに入る。
いよいよ北海道ともお別れ。今回の旅を振り返りつつ、次に来るのはいつになるのだろうか、そのときはどこへ行こうか・・・部屋の明かりを消して窓の外を眺めながらそんなことを考える。
飛行機で帰るときにはあまり考えないようなことも、寝台列車の個室だと思いをめぐらせることができる。毎回、というのは難しいができる事なら、旅の終わりには個室寝台車で帰るほうがいい。
そういえば、宮脇俊三の作品に「旅の終わりは個室寝台車」というのがあって、当時日本最長距離を誇った寝台特急はやぶさのA個室寝台(シングルデラックス)で西鹿児島から東京まで帰ってくるのに、同行の編集者が個室寝台の中にいるシーンで締めくくられていたなあ、帰ったら探してもう一回読もうか・・・などと思い出しているうちに、青函トンネルを抜け、本州に戻ってきた。

蟹田駅で車掌が交代し、青森信号所で機関車の付け替えと進行方向が再度変わる。明日夜が明けたら、窓の外には日本海が見えてくるはずである。
ただ、心配なのは天候。列車の運行に支障が出なければいいのだが・・・そう思いながら就寝。
朝、目が覚めると列車が止まっている。本州に入って最初の客扱い駅、新津駅であった。時刻は4時30分過ぎ。外はまだ真っ暗である。そこから寝たり起きたりを繰り返しつつ、6時30分の放送で完全起床。今のところ遅れもなく順調に運行している。このまま無事大阪まで行ってくれるとよいのだが。
7時少し前、ドアがノックされ、前日にお願いしていたコーヒーが運ばれてくる。2010_1227_31eastjapantrip0381

列車は糸魚川を過ぎ、親不知子不知をトンネルで通り抜けていく。
列車が富山県に入ってしばらくすると、前日に予約しておいた朝食の時間となる。
今回は「和食」を選択。2010_1227_31eastjapantrip0401

食後はコーヒー。2010_1227_31eastjapantrip0403

ゆっくり食事を済ませた後、ロビーカーへ。
大阪車掌区のオリジナル記念スタンプを押そうと思ったのだが、かなり多くの人が待っていたので、写真だけ押さえておく。2010_1227_31eastjapantrip04132010_1227_31eastjapantrip0411

富山を過ぎると、雪景色の中にコンクリート橋脚の工事現場が見える。2010_1227_31eastjapantrip0417

北陸新幹線の工事現場である。開業まであと5年、そのときこのあたりは第3セクター鉄道に転換される。
しばらく行くと、かなり雪が降ってきた。景色が真っ白になり、建物がだんだん見えにくくなってくる。2010_1227_31eastjapantrip0433

窓ガラスにも雪がつき始めた。
さらに隣の線路も雪で埋もれているように見える。

20101231083421この先定刻で運行できるのだろうか、少し心配になってくる。
案の定、金沢の手前で徐行が始まり、金沢駅を7分遅れで出発。この先どのくらい遅れるのだろう・・・とりあえず運転打ち切りにならず、今日中に自宅へと向かう電車に乗り継げる時間に大阪についてくれればよい。

列車は雪の中を進んでいく。雪は少しずつ弱くなり、福井県に入るころには止んでいた。
9時41分、芦原温泉駅で運転停車。富山を8時18分に出発した「サンダーバード14号」に追い抜かれる。定時運行であれば大阪到着はトワイライトエクスプレスより1時間15分も早い11時37分である。2010_1227_31eastjapantrip0441

しかし、福井駅出発時刻である9時47分に芦原温泉駅を通過。やはり10分近く遅れているようだ。
こちらは9時49分に芦原温泉駅を出発。福井駅には10時1分に到着し、10時3分に発車。ここで約9分の遅れとなっている。
福井を出ると、車内放送にて次の停車駅、敦賀で機関車交換があることと、発車が10時52分になるとの案内。敦賀には7分遅れて到着。ホームに降りて機関車の交換作業を見学する。2010_1227_31eastjapantrip04422010_1227_31eastjapantrip0449機関車の交換作業を終えて10時57分に出発。
ここから列車はループ線に入っていく。車内アナウンスで丁寧な説明が行われる。これなら「鉄」でない人でも理解できるはず。
ループを抜け、新疋田駅を通過した次のトンネル内で徐行。トンネルを抜けると、またすごい雪景色!Imgp0477

近江塩津駅の線路は雪で埋もれている。ここから列車は湖西線へ。雪がだんだん激しく横殴りで降ってきた。Imgp0498

車窓から見えるはずの琵琶湖も見えない。視界の悪い中、速度を落としながらも列車は歩みを止めず進んでいたのだが、志賀駅手前から徐行が始まる。
このままここで止まってしまうのか・・・しかし何とか前へ前へと進んでいく。
だが、ついに堅田駅で停止。大津京駅のポイント点検作業を行っているという。
12時11分点検終了し、12時12分運転再開。車内放送によれば現時点で約27分の遅れをもって運転中とのこと。
滋賀県の県境を超え、京都市内に入っても雪は止む気配なし。

結局京都には約25分遅れ、12時40分に到着。
京都で床下の雪の付着状況を点検する作業が入り、さらに遅れる。
その結果、雪がかなり付着しており、京都から大阪まで速度を落として運転するとのアナウンスあり。
12時51分、約32分遅れで京都駅を発車。
速度を落として運転するため、さらに約20分ほど遅れるとのアナウンス。
まあここまできたら10分20分遅れたところで支障はもうない。後もう少しでこの個室ともお別れである。
名残惜しいが荷物を片付ける。またいつか、今度は大阪から乗ることができれば・・・。
京都市内を抜けると、雪は、部分的に残っているだけで、車窓からほぼ消えていた。列車でわずか数分しか離れていないのに、不思議な感じがする。
結局32分遅れて大阪駅に到着。Imgp0506ヘッドマークの雪が、道中の大変さを物語っていた。
これで年内最後の旅は終了。車中3連泊を含む強行日程ではあったが、乗りたかった列車にも乗車できたし、なんと言っても一度はあきらめたトワイライトエクスプレスのA個室ロイヤルに乗車できたのが一番の収穫であった。

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