インターネットでAM/FMラジオが聞ける「radiko」。これまでは関東と関西のみで展開していたが、この春から他のエリアでも配信が始まる。
中京地区のラジオ局が『radiko.jp』に参加 3月25日(金)10時より実用化試験 配信を開始(radiko.jpニュースリリース・PDF)
ニュースリリースによれば、中京エリアの6局(中部日本放送・東海ラジオ・岐阜放送・ZIP-FM・三重エフエム放送・エフエム愛知)とラジオNIKKEIが、愛知・三重・岐阜の3県で3月25日(金)10時から実用化試験配信をスタートするとのこと。このうち、三重エフエム放送については、三重県のみで聴取が可能となる。ただし、3月末までは、東北地方太平洋沖地震への緊急対応である「エリア制限の解除」の対象となるため、わずかな期間ではあるが日本全国で中京エリアのラジオを聴くことができる。
また、4月中には現在配信中の関東・関西地区において、新規参加放送局の追加があるほか、北海道・福岡地区においても配信が開始となる。各地区の新規参加放送局は次のとおり。
【関東】茨城放送・RFラジオ日本・エフエム栃木・ベイエフエム・エフエムナックファイブ・横浜エフエム・エフエム群馬 計7局
【関西】ラジオ関西・KBS京都・和歌山放送・Kiss-FM 計4局+ラジオNIKKEI
【北海道】北海道放送・STVラジオ・エフエム北海道 計3局+ラジオNIKKEI
【福岡】RKB毎日放送・九州朝日放送・天神エフエム・エフエム福岡 計4局+ラジオNIKKEI
なお、ラジオNIKKEIについては、すでに関東地区で本配信中になっているが、今後は関西・北海道・福岡の各地区でも聴取が可能となる。
現在の「エリア制限解除」がずっと続くならば、関西でも「大泉洋のサン・サン・サンデー」や「ギンギララジオ」がクリアに聞こえるわけだが、中京地区が4月1日から本来の聴取エリア制限がかかるようなので、そのタイミングで関西・関東もエリア制限が復活するのではないだろうか(radiko.jpのサイト内にはエリア制限解除の終了についての記述は今のところない)。
(2011.3.29追記)エリア制限解除はやはり終了するとのこと。詳しくはニュースリリース(PDF)をご覧いただきたい。
今の広告出稿システムや、出演者・音楽の権利関係をクリアするのは、並大抵のことではないので、聴取可能局が元のエリアに戻るのは仕方ないところではあるが、各地のローカル放送局を守りつつ(災害のときに被災者にとってもっとも有益な情報を流すことが出来るのは、地元のローカル放送局である!)、各権利者にとってメリットを感じられ、理解を得ることで、何とかこのradikoがどこにいても自分の好きなエリアの放送局を聴けるようになる日がくればと思う。
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