樋口了一熊本CIB定期ライブ参戦の旅(2)13時間の時間つぶし
さて、樋口さんのライブ開始時間まで約13時間。何の下調べもせずに熊本まで来たので、特にここに行かねばならないという場所もない。こういうときには、ブラブラとあてもなくさまよっているうちにいろんなものが見つかるというものだ。
というわけで、路面電車+熊本電鉄(一部)+バス(市内エリア)の2日乗車券を購入。これで市内の足は確保できた。
熊本の市電にはこれまでも何度も乗車しているのだが、新幹線が開業してから乗車するのはこれが初めて。熊本駅前の広場と路面電車の停留所が一体化され、大変使いやすくなっている。
それだけではなく、道路中央にあった軌道を歩道側に寄せる「軌道のサイドリザベーション化」(熊本駅前―田崎橋間)を日本で始めて実用化したほか、路面電車を優先的に走らせる信号システムを導入したり、JR新水前寺駅と直結した歩道橋の設置、さらには「2号系統」「3号系統」と呼んでいた名称を「A系統」「B系統」と分かりやすく、さらに色分け(A系統:赤、B系統:青)するなど、利用しやすく分かりやすい市電を目指した路線全体の活性化を実施したことが評価され、平成23年度の「日本鉄道賞表彰選考委員会 路面電車活性化賞」を受賞している(詳しくはこちら→熊本市交通局からのお知らせ「「日本鉄道賞表彰選考委員会 路面電車活性化賞」受賞!!」
まずは、その市電に乗りながら市内をうろうろする。
歩道側に沿って軌道が敷かれている田崎橋電停付近
熊本駅前を通るのは「A系統」
低床電車もかなりの頻度で走っている。
軌道緑化も多くの場所で取り入れられている。
そろそろお昼時ということで、何か食べようと思い、そういえば以前「帰ってきた夢旅人」で樋口さんとサトケンさんが「文化ラーメン」なるものを食べていたことを思い出し、記憶を頼りに、新水前寺駅からフラフラと歩いてみると、あった!
暖簾は出ていないが、看板が出ているので、多分やっているだろうと思って、扉を開けたら、常連さんらしき人が奥の座敷で食事中。お店はおばあちゃん1人で切り盛りしていて、途中からやってきた常連さんとの会話を聞く限りでは、暖簾は出したり出さなかったりしているらしい。さらに、営業時間も自分の用事に合わせて変わるらしい。
こちらでいただいたのがこのラーメン。
見た目も味も「これぞ熊本ラーメン!」といった感じでおいしくいただいた。
食べ終えて、おつりをもらうとき、いつもは「ごちそうさまでした」とだけ言うのだが、なぜか今回は「おいしかったです。ごちそうさまでした」ともう一言付け加えた。自然とそういう言葉が出てきてしまう、いい雰囲気のお店であった。
まだまだ時間はある。さらに市電に乗っていると、ビルの壁面になにやら垂れ幕のようなものを発見。
「バラハク」・・・漫画家の西原理恵子さんの漫画家生活25周年を記念した企画展示会「西原理恵子博覧会」略して「バラハク」が、熊本市現代美術館で行われており、その告知であった。
2日乗車券には、この美術館の割引券が付いていたので、これも何かの縁だと思い、行ってみることにした。ちなみに、入館料1000円のところが前売料金の800円と200円割引になっていた。
西原さんの作品は、叙情的な作品があるかと思えば、体を張ったとんでもない作品があったりと、振り幅の大きい漫画家という風に見えるのだが、それは人間なら誰もが持っている「両面性」というか「多面性」が、時にはさりげなく、時には極端に表現されていて、それが読む人の心を包み込んだり、突き刺さしたりしているような気がする(なんだかよく分からない表現になってしまったなあ・苦笑)。
でもどっちも描けるから西原さんなのだろうなあと思いながら、原画や写真や映像を一つ一つ眺めていった。その中でも西原さんの故郷である「高知」の原風景を描いた拡大パネルのコーナーは、いつまでも眺めていたくなるような、心が引き込まれていくような、そんな感じがした。
展示の最後のコーナーは撮影自由となっており、そこに西原さん直筆のイラストがあったので撮影させていただいた。
・・・右下になんかいるなあ。拡大してみよう。
ああ、「くまもん」か、「くまモン」じゃないのか、だったらいいか(笑)
さて、現代美術館を後にして、まだ時間があったので、少し歩いて今度は熊本電鉄に乗車する。
藤崎宮前駅は、初めて来た人なら見過ごしてしまうのではないかと思うくらい、分かりにくい場所にある。
写真でも分かるように、駅ビルの表がパチンコ屋の入口で、その左横の細い通路を通ってようやく改札口にたどり着くようになっている。
電車の本数はそれほど多くはないので、待つことしばし、ようやくやってきた2両編成の電車に乗り込む。
2駅先の北熊本駅で上熊本行きの電車に乗り換える。
このブログでも何度か登場したことがあるこの車両。元東急初代5000系が現役で運行しているのは日本でもここ熊本電鉄だけである。
元々片方にしか運転台がなかった車両を1両でも運行できるように運転台が増設されている。
「青ガエル」とよばれた元々の運転台側に対して、こちらの増設された運転台側は「平面ガエル」と呼ばれているとかいないとか。ちなみに元からある運転台はこちら。
見ての通り、渋谷の駅前にある車両と同じである。まだ現役で活躍中なので、まだ乗ったことのない方にはぜひ乗車をお勧めしたい。
上熊本駅までこの「青ガエル」に乗車し、上熊本からは再び熊本市電(こちらはB系統になる)に乗車して、本日の宿に近い辛島町まで向かう。
まだ時間はあるので、いったん宿にチェックインし、荷を解いて少し休憩。しかし、ここで寝てしまうとライブの時間に遅れそうな気がしたので、ブログ記事を一本書いたり、明日の帰りをどういうルートで帰るかを検索してみたり、さらには宿の中にある温泉に入ったりして時間をつぶす。
そして時刻は夜8時半。まだライブのスタートまで1時間はあるが、何時ごろから店内に入れるかも分からないので、宿を出てCIBへと向かう。
さて、次の記事はいよいよそのライブのレポートになる予定。
ただし、ライブ開始前の「前振り」が長くなると思われるのでその点はご容赦願いたい(苦笑)
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