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2011.12.31

「今年やれなかったこと」をやってみる旅

※今回の記事はかなり長文です。あらかじめご了承ください。

さて、今年も残すところあとわずか。手元には先日熊本に行ったとき(記事はこちらとかこちらとかこちらとかこちら)に1日分使ってあと4日残っている「青春18きっぷ」がある。
27日が仕事納め、28日は午前中に所用があったため、28日午後から31日にかけて旅に出ようと、行程を組んでいた。

ところが、以前から調子の悪かったノートPCの代わりに購入したノートPC(中古)にデータを移行しようと、28日の午前中から作業を開始していたのだが、所用のためいったん外出し、帰宅してもまだ終わらず、結局日付が変わるまで作業時間をとられてしまった。
これで、当初予定していた行程は無理になってしまった。どうしようか・・・行程の途中までは何とかいけそうだったので、29日の朝、とりあえず出発してみた。

前回は「西」に向かったので、今回は「東」へと向かう。
快速から新快速に乗り換え、米原で豊橋行きの新快速を捕まえる。18きっぷシーズン真っ最中、さらに帰省とも重なるということもあってか、どの列車も乗客が多い。でも何とかすべての列車で席を確保できた。これはなかなか幸先がいい。
するとふと頭の中にあることが浮かんできた。

「そういえば、今年は1回も北海道に行けなかったなあ」

毎年最低1回、多いときは3ヶ月連続(苦笑)で年7回など、とにかく毎年必ず訪れていた北海道、今年は体調を崩したことや、仕事納めの日程の都合で、年内に行くのは無理だろうと思っていた。
実際、飛行機の時間なども調べていたのだが、帰省客と重なるこの時期に直前で予約が取れると思うほうが間違っている。

だがしかし、である。
鉄道ならどうだろうか?新幹線を使えば、青森までは確実にいける。さらに急行「はまなす」にのれば、翌朝には札幌にたどり着ける。
そして、北海道から関西方面は飛行機も列車も結構空きがある。
早速、時刻表を駆使する・・・一番の難関は「東北新幹線」であろう。「はやて」「はやぶさ」といった新青森まで直通する列車の指定席はまず満席だ。ならば、自由席のある「やまびこ」を使い、仙台か盛岡から「はやて」「はやぶさ」に乗り換えるのはどうだろう?
携帯電話を使って空席状況を見ると、予想通り、東京から新青森までの直通列車はすべて満席だが、仙台や盛岡から新青森へ向かう列車には空席がある。
「はまなす」は、もう満席なのは承知の上だ。昨年乗車したときも(記事はこちら)かなり増結していたし、自由席も並べば1席くらいなら何とかなるはず。仮に着席できなくても、1晩くらいなら通路やデッキ(さすがにデッキは寒すぎるか)で何とか耐えられるんじゃないだろうか。

さらに考えが深みにはまっていく(苦笑)
新幹線の乗り継ぎパターンを決め、切符やお弁当を購入する時間を考慮すると、このままではちょっと時間が足りなくなりそうだ。となれば当然「ワープ」するしかない。
先日と同じく条件を決めて、いくつかパターンを作りながら、さらに新たな行程を実行するためには手持ち資金が少ないことを考慮し、どこかでお金を下ろせるだけの時間を確保することも考慮に入れて、「ワープ」したのは、浜松から静岡まで。
運賃・料金合わせて2,230円。短縮時間は1時間ほどで、その後の乗継がよくないのでトータルでは30分程度の短縮になるのだが、帰省時期の駅の窓口の混雑を考えれば、この30分の違いは大きい。
静岡・沼津・熱海と乗り換えて(これまたすべて着席!)東京駅に到着したのが、17時8分。
新幹線乗換口近くのみどりの窓口にはやはり長い列が・・・でもこれは東海道新幹線(JR東海)の列、その隣にあるJR東日本の列は、かなり短め。早速並ぶ。
手には先日購入した「コンパス時刻表」。自分の順番が来ると、時刻表で確認しながら、乗りたい列車を伝える。待つこと数分、発券してからも再度確認をとるということで少し待たされたものの、無事にすべての乗車券類をゲット!
その後、駅構内で「駅弁大会」をやっていたので、そこで夕食を調達し、まず乗車するのは、「Maxやまびこ」である。

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臨時列車であり、さらにオール2階建てとなれば、座席は余裕で確保できる(念のため指定席を確保)。
指定された席は1階。景色はまったく期待できないが、もうすっかり暗くなっているので、まったく気にならない。出発後、早速先ほど購入したお弁当を開く。

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北海道は根室本線厚岸駅の駅弁「かきめし」である。牡蠣を使ったお弁当といえば、広島の「しゃもじかきめし」などが有名だが、この厚岸駅の「かきめし」は、牡蠣の煮汁で炊き込んだご飯にも牡蠣のエキスがしっかり入っていて、牡蠣好きにはたまらない一品である。
車内もそれほど混雑した感じもなく、この列車の終点である仙台駅に到着。
ここでしばし待ち、やってきたこの列車に乗り込む。

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あら、速い&長いので切れる&ぶれてしまったが、色でもうお分かりだろう。「はやぶさ」である。
この「はやぶさ」も臨時列車であるが、やはりそこは人気の列車ということもあり、車内はほぼ満席状態。指定された席へ行くと、隣に寝ている人がいる。自分の指定された席は窓側なので、一度起きていただいて、出ているテーブルをたたんでいただかないと、中に入れない。何度か揺り起こしてみるのだが、まったく 起きる気配がない・・・どうしよう。
いったんデッキに行き、対策を考える。するとちょうどそこに車掌さんが通りかかったので、事情を説明すると、手持ちの端末を駆使して、別の空いている席を割り当ててくれた!
同じ窓側で、通路側には誰もいない、一番いい状態の席である。ゆったりした気分で、終点の新青森駅に到着。

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せっかくなので、外から「グランクラス」を覗いてみる。

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一度は乗ってみたいものだ・・・いつになるかはわからないが。
在来線ホームへ向かい、寒いホームで待つことしばし、やってきた特急「つがる」で青森駅へ。
青森駅を降りると、次の列車はすぐ向かいのホームに来るという。この列車は指定席が取れなかったので、自由席を確保しなければならない。3両ある自由席車両の位置へ向かうと、すでにかなりの列ができている。一番少なそうな列に並び、ここでも待つことしばし、やってきた列車は、予想通り増結されて堂々11両編成の急行「はまなす」である。

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無事に席も確保できて一安心。列車は、青函トンネルを抜けて北海道に上陸!
函館駅で進行方向が変わるのだが、前後の座席の人が向きを変えなかったため、そのまま後ろ向きで札幌へと向かう。まあ、夜なので景色が楽しめるわけでなし、問題はない。
定刻よりやや遅れて、札幌駅に到着。

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まだ外は真っ暗である。
明るくなるまでに、今年3月に完成してからまだ通ったことのない「札幌駅前通地下歩行空間」を通ってみる。

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朝早い時間ではあるが、ぽつぽつと人通りはある。
通路の壁はギャラリーになっているところもあり、東日本大震災の写真展が行われていた。

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また駐車場への入口部分に「北一条さっぽろ歴史写真館」というものがあり、テーマに沿った写真パネルの展示を行っているようである。

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今回のテーマは、札幌のメインストリート「駅前通り」。

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現在と過去の写真の対比や、明治5年の札幌の写真などもあり、建物がほとんどないその写真を見ながら、以前観たギンギラ太陽'sさんの舞台「ミニ北海道開拓史」を思い出した。
この「地下歩行空間」を抜けた先は、地下鉄の大通駅である。

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さらに、ポールタウンを抜けてすすきの駅まで歩き、そこから地下鉄に乗車する。
地下鉄を降り、あの坂を上っていった先の上のほうに黄色いあいつが雪をかぶっているのが見える。

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HTB本社である。もちろん朝早い&年末ということで正面玄関は閉じられている。

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さらに、道を下り、向かうのはもうここしかない。

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おなじみ「平岸高台公園」である。今回は、上からと下からの両方で撮影してみた。
来年は、「どうでしょう祭り」があるかもしれない(正式発表はまだないが)。そのときには、全日程参加できますようにと公園に祈り、南平岸駅へ戻る。
とりあえずこれで「目的」は果たせたので、帰りの「足」の時間までその辺をぶらぶらうろつく。

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市電に乗ったり。

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大通公園&テレビ塔を見たり。

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時計台見たり。

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旧北海道庁みたり。

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セイコーマート行ったり(笑)
やはり、北海道のコンビニといえば「セイコーマート」一度は立ち寄らねばなるまい。

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札幌駅前の佐藤水産本店に行ってみたり。
名物のおにぎりは工場がお休みのため、入荷なしとのこと。残念!
あてにしていたお昼ご飯(佐藤水産のおにぎり)が替えなかったので、お昼ごはんは、「みよしの」でカレーとぎょうざの定食をいただく。

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カレーと餃子の組み合わせ、いつ見ても不思議に思うのだが、どちらもうまいのがすごい。
おなかいっぱいになり、再び札幌駅へ。まもなく帰りの「足」の時間が近づいてくる。おみやげ物を買う気はなかったのだが、ふと「自分用」に欲しいものが思 い浮かんだので、それを販売しているお店のある「エスタ」まで行って種類の違う「4袋」を購入して、ホームに上がると、ちょうど入線してきた。

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昨年も年末に乗車した「トワイライトエクスプレス」である。ただし、今回は残念ながら個室ではない。昨年、乗車当日にA寝台個室ロイヤルの空きがあり、贅 沢な旅を楽しめたので、今回も・・・いや、Aロイヤルとは言わないが、せめてB個室シングルツインぐらいは、と思ってみどりの窓口に、札幌到着後すぐに立 ち寄ったのだが、そんなに世の中は甘くない。空いているのは普通のB寝台だけ、さらに禁煙を選ぶと、出てきたのは上段。22時間上段の旅はちょっと厳しい なあと思いながら列車に乗り込む。

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Pc301008_768x1024札幌駅では、自分の寝台のあるコンパートメントには誰も乗ってこなかったのだが、南千歳で3人家族が乗車。荷物が多そうだったので、いったん通路に出て、先に中に入ってもらう。その後、荷物の整理もあるだろうからと、気を使って、通路の補助いすに座って待っていたのだが、気がつくと、なんとその家族は下段のカーテンを閉めてしまったのである!

確か、寝台として使用する時間以外は、座席として上段の客も座れるはずなのだが・・・まあ、そんなことは「鉄」以外は知らないかもしれない。それに、もう カーテンを閉めてしまった後で、自分の着席権利を主張するのもいかがなものかと思い(ここでもめるのも面倒だしw)、貴重品だけを持ち、後の荷物は上段の寝台に載せて、まずは7号車のミ ニサロンコーナー、さらに5号車のサロンカーで時間をすごすことにする。

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走り回る「お子様」たちが目障りではあるが、注意する気にもならず(そういう「公共マナー」も教えられていないかわいそうな子達だと上から目線w)、小腹がすいたのでポールタウンのかま栄さんで購入した「パンロール」を食べる。

F1000733_576x1024うまい!

函館を過ぎ、青函トンネルに入るあたりで夕食にする。夕食は、札幌駅で購入した駅弁「銀聖寿司」である。

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日高で水揚げされる秋鮭のうち約5%しか穫れない鮭を使っているとのこと。これまたうまい!

夕食を済ませると、もう何もすることがないので、自分の寝台に戻りベッドメイキング(シーツ敷いて掛け毛布広げる)。列車は青森信号所にて機関車の交換中 とのこと。もちろん降りてみることもできないので、時間はまだ21時を過ぎたところだが寝ることにする。が、これがなかなか眠れない。
「同室」者のいびきがすごい。そして、自分の寝台は荷物を置いたためまっすぐに仰向けになることができず、右に左に寝返りを打ちながら、何とか寝る体勢をとる。

どれくらい寝ただろうか、朝の車内放送で目が覚める。起き上がろうとするが、体が動かない。
腕と足の筋肉がいうことを聞かない。まるで深夜バスでやられた後のようである(苦笑)。
寝台列車に乗ってこんな状態になったのは今回がはじめてである。体勢の問題が一番大きいのだろうが、「同室」の「他人」に対する精神的な疲れも影響しているのかもしれない。
朝食の時間を案内する車内放送が流れる。昨日、ミニサロンで朝食を予約していたので、食堂車に向かわねばならないのだが、着替えるのも一苦労。さらに上段 からはしごで降りなければならない。靴を履くのも、何度かこけそうになりながら、ようやく食堂車へと向かう。途中で食堂車のクルーとすれ違い、名前を確認 される。どうやらくるのが遅いので呼びにに来たようだ。申し訳ない。
食堂車に入り、席に着くとすぐに朝食が運ばれてくる。今回は「洋食」にしてみた。

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これにコーヒーか紅茶(今回は紅茶を選択)がついて1,500円(税別)。今となっては貴重な食堂車での食事、それと流れる車窓を楽しみながらの食事ということを考えれば、そんなに高いとは思わない(まあ、普通の朝食としては高いのはわかっている)。
朝食が終わって、いったん寝台に戻るが、やはりここで過ごすのはつらいので、荷物をまとめて、サロンカーへ移動する。

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去年は雪の影響で、景色も楽しめず、列車もかなり遅れたのだが、今日は天気も安定しており、列車の遅れもない。景色もじっくり楽しみながら、終点の大阪を目指す。
そのお供には、こちら。

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「開拓おかき」である。札幌を出る前にわざわざ「自分用」に購入したのはこれである(車内で1袋完食したw)。
結局大阪駅には1分ほどの遅れで到着。
先頭のEF81にはカメラを持った子供や大人でいっぱい!その中に紛れ込んで、何とか撮影。

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その後、重たい荷物と重たい体を引きずりながら、帰宅となった。
「今年やれなかったこと」を何とかやり終えてほっとしたところもあるが、まだ「やれなかったこと」はいくつかあるので、それはまた別の記事にしようと思う。

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