130億?それとも22億?岩泉線復旧なるか?
以前記事にしたJR東日本岩泉線は、利用者が少ないことに加えて落石や岩盤崩壊を防ぐ工事に多額の費用(約130億円)がかかるという理由で廃止の方向で話が進んでいるのだが、ここにきてそれを覆すことが出来るかもしれない話が浮上してきた!
記事によれば、岩手県や沿線市町で設置する「安全対策費用検証委員会」が事故現場を含む全線を視察し、これまで3回の委員会で議論を重ねてきた結果、復旧に要する費用を、JR側が提示した費用の5分の1以下にとどまる、約22億円と試算したとのこと。
これは、JR側が「将来も含め危険性のある斜面はすべて対策が必要」として計111カ所でハード対策が必要と主張しているのに対して、検証委員会では「現時点で緊急性の高い斜面で真に必要な対策をすれば十分」として、ハード対策は計66カ所、その上で計測や監視装置を導入するソフト対策によって約22億円の費用で、運行再開は可能と結論づけている。
この結果を受けて、岩手県では沿線市町とともに早期復旧を求めていくとのこと。
「鉄」としては、もちろん復旧してくれればこれほどうれしいことはないのだが、復旧したとしても利用者が伸びる可能性は、何の対策もしなければほぼ無理なのではないかと思う。岩手県や沿線市町は、少しでも利用者を増やすための何らかの施策(あるいは路線を維持するための何らかの施策・・・財政的な支援など)もあわせて検討したうえで、JR東日本との交渉を進めてほしい(というか当然そうすると思うのだが)。
| 固定リンク
「地方交通」カテゴリの記事
- サンキュー♡ちばフリー乗車券で行く千葉乗り鉄旅(2018.11.19)
- えちぜん鉄道福井駅付近高架切り替え&加賀楓温泉郷チラっと立ち寄り旅(2018.07.09)
- 東武鉄道のSL大樹に乗ってきた(2017.10.14)
- 2017年夏季休暇の旅(3)四国ぐるっとバースデイきっぷの旅(2017.08.29)
- 2017年夏季休暇の旅(2)寄り道しながら西へ向かう(2017.08.27)
コメント